お金が活きるということ①

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こんな賞与もらったことありますか?

 

写真は、従業員が賞与とともにいただく、伊那食品工業の会長・社長からの温かいメッセージです。
これを読んで、「お金が活きる」とは、こういうことなんだろうなと感じました。

 

「今年の冬も従来通りの考え方で賞与を支給します。」と書かれています。
伊那食の場合は、賞与の考え方がほかの会社と違います。

 

伊那食は、「年輪経営」の思想で、急成長を戒め、毎年昨年よりも少し良くしようと思って、緩やかな成長を続けている会社です。

だからこそ、48年増収増益ということが成し遂げられたのです。

2005年の抗しがたい寒天ブームで、その翌年それは途切れましたが、3期連続減収減益の後、また何年も緩やかに成長しています。

 

営業にいわゆるノルマがありません。
一つあるのは、”昨年よりも少しよくしよう”、それだけです。

 

それによって、毎年少しずつ利益が増えていくので、会社の儲けのアップダウンがないのです。賞与というのは、儲かったときに多く出し、そうでないときは少ないという性質のものなので、伊那食の場合、賞与にも変動がないわけです。

 

そして、会社は年功序列を守っています。

ですから、聞いたところによると、給与も賞与も毎年少しずつ増えていくんだそうです。

 

こんな生きたお金が使われ、もらえる会社ですから、多くの人が働きたいと思いますよね。
学卒の採用20~30人に、3,000人が応募するそうです。

伊那という場所を考えると、これは、ありえないくらいすごいですね。