<Tip & Episode> 真理ってあるようなきがする②

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いま、生きているすべての生き物は、気の遠くなるような長い時間、

過酷な環境を生き抜いてきました。

人間も、数百年前に立って歩き始めた頃から、ずっと進化を続け、

競争に勝ち残り、子孫を増やして生き延びてきたのです。

 

私たちも、私たちの子どもも、その子孫です。

赤ん坊は弱い存在だけど、

「自分が生き延びるためにどうすればいいか」

「自分が幸せになるにはどうしたらいいか」

という本能を備えて生まれてくる。

心理学や脳の研究、医師としての仕事を通じて確信したのは、この点です。

 

時代や環境は変化しますが、どんな環境でも、

自分が生き残っていくためにどうしたらいいかを

見つけていく力が子どもには備わっています。

 

この本で私が書きたいことは2つあります。

まず、子どもに「元気」でいてもらうには、

親としてどう接するのがいいか、ということです。

そして、もう一つ。育児はそれ自体が目的であり、手段ではないということ。

子どもとすごすこと自体が、とても贅沢で幸せなことであるということです。

 

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これは、『子どもが幸せになることば』田中茂樹著の ” はじめに "

に書かれている内容です。

 

” 生きているすべての生き物は、気の遠くなるような長い時間、

過酷な環境を生き抜いてきた "

 

このまぎれもない事実を、私たちは忘れていると思います。

人間も然りで、生まれてきたときに備わっているもの、

そして人生の営みの中で生きていこうとする力、

これが信じられなくなっているのが現代かなとも思うのです。

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以前にToday's Tipにも引用した矢作直樹さんのこの言葉

 

" 私が思うに、現代人がさまざまな不調を訴え

病を生じる人が多いのは、当然のことです。

なぜかというと、からだへの「感謝」が足りないからです。"

 

これもまた重い言葉です。

 

結局、人間は、「偉大だという思考を持つ、考え過ぎる葦」

になってしまったようです。

 

テレビをつけても、社会・経済・世界の情勢について、

いろんな人が出てきて、専門的(?)なうんちくを語っています。

それが、とっても心地よくない自分がいます。

 

頭で考えた見方や状況ではなく、

生きている人間、生身な人間に魅力を感じます。

どう生きるかに関心があります。

 

真理って、

「宇宙(自然)の摂理」のなかで、

奇跡的に生まれて今ここにいるのが自分であるということ。

だから、気の遠くなるような年月を経た結果として存在する

ひとりひとりがかけがえのないもの。

そういうことなんだと。

 

こんなことが、本を読みながら感じたこと、

そして、書きながら形になってきました。