最近、読んだ本と行動がシンクロしている感じがします。
今日読んだのは、この本です。
この本には、こう書かれていました。
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与えられた時間を精一杯生きる。
そして、命のバトンを次の世代に渡して死んでゆく。
それが生物にとって、「生きる」ということです。
ただ、それだけのことなのです。
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あなたの身の回りを見てください。
たくさんの虫たちが、たくさんの鳥たちが、そして、たくさんの微生物たちが、
そうやって生きています。
生きるってただそれだけのことです。
今を生きる、与えられた今を大切にする。
生き物たちは、「今を生きること」の連続です。
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そんな中で、同じ生き物である人間だけは、余計なことを考えます。
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- 何のために生きるのか
- 生きる目的は何か
- 生きるのに疲れた
- 死にたい
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どうして、そうなってしまうのでしょう。
それを考える前に、まず、いまを生きる生き物たちを見てみましょう。
今日は、昭和記念公園を歩きました。
空が澄み渡っていました。
キンモクセイが咲き、ススキはのびのびしていました。
花の丘は、一面の黄色いコスモスが満開です。
そこで撮影できたチョウは、ツマグロヒョウモンのメスです。
遠くてとっても小さく見えますが、アゲハチョウもいました。
昭和記念公園はツマグロヒョウモンの宝庫です。
そこらじゅうを飛び、いろんな花の蜜を吸っていました。
これはメスです。
小さなひまわり風の花にもいました。
コスモスにも。
オスもいます。
モンシロチョウもいます。
モンキチョウもいます。
アキアカネでしょうか、トンボもいます。
ハチもいます。
シラサギも。
カエルも。
なんだか哲学者風。
動物も植物も、そこにいる生き物たちみんなが生きている今を謳歌しています。
公園を歩き楽しむ人間も、例外ではないと感じました。
そんな場にいた私も、散歩を謳歌しました。
出かける前のだるさやモヤモヤ感は、いつも間にかなくなっていました。
もう一度、冒頭の本に戻ります。
「おわりに】に書かれていた文章が印象的でした。
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私が「個性」を強く意識するようになったのは、
東京シューレ葛飾中学校を訪れたときのことです。
この学校は、さまざまな理由で、
学校に行けなくなってしまった子どもたちが集まる学校です。
何も知らない私の勝手なイメージは、
この学校に通うのは、
学校の勉強についていけなかったり、
友だちとのコミュニケーションが取れない
子どもたちなのだうというものでした。
しかし、その中学校で授業をさせてもらって、私は驚きました。
そこにいたのは、
誰よりも深く物事を考えることができる子どもたちでした。
誰よりもやわらかな発想を持つ子どもたちでした。
誰よりも前向きな好奇心をもつ子どもたちでした。
そこにいたのは、まるで優秀な子どもたちを選りすぐって集めてきたような、
子どもたちだったのです。
この子たちがはみ出してしまうとしたら、
そして、この子たちに居場所がないとしたら、
私たち大人が作り出した社会は一体、何なのだろうと、
深く考えさせられました。
この子たちは水の中を自由に泳ぎ回れるのに、その水から遠ざけられている。
そして私は、陸の上に打ち上げられてピチピチ跳ねている魚の姿を、
そこに見たのです。
子どもたちと話をしているときに、ある一人が私に向かってこう言いました。
「個性って作るものとか、伸ばすものじゃないんだよね。
個性は、出てきちゃうものだから」
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自然、そこにいる生き物とかかわる時間、とっても大切です。