Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

「ここいまタウン」への歩み

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(89) 不登校を考える③ 自己学習

宿題をなくした学校もいくつもあるようですが、

私自身も、一律の宿題はいらない、と思っています。

私の職場である放課後子ども教室は、

子どもたちがやってい来ると、まずするのは宿題です。

やらなければいけないということはないので、

半数くらいはすぐに遊び始めます。

やっている子は真面目にやっている子もいれば、

ふざけている子、遊び半分の子もいます。

宿題が作業になっているのではと感じることもしばしばです。

宿題の時間は宿題だけ、それ以外は本を読む、

遊んではダメというところもありますが、私のところでは強制はしません。

ただ、学年が上がっていくにつれ宿題の量が増えて来て、

ずっと宿題をやっている子もいます。

宿題がないと、「今日は宿題がない!」とうれしそうです。

せっかく遊ぶところに来ているのに、残念だなと思います。

オランダでは、小学校高学年になるまでは宿題は出ません。

【学びの散歩道】子どもたちの将来は大丈夫なのだろうか?(28) オランダの教育 - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』

 

『けてぶれ宿題革命』(葛原祥太著 学陽書房)より

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なぜ宿題をやるの?

  • 「やっていれば先生に叱られない」
  • 「面倒くさいけど、立場が上の人が言っていることは、とりあえず従っておけばいい」

という自分自身の環境に対する無思考受動的態度。

  • 「宿題をやればゲームができる」

宿題は嫌なモノ、学習は楽しくないものというイメージの醸成。

 

無意味で作業的な宿題は、子どもに「学習習慣」をつけるどころか、

「与えられた課題を無思考にこなすこと」と

「勉強することを苦しみと捉えること」を

毎日繰り返させ、習慣化させているおそれがある。

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この「けてぶれ」というのは、計画・テスト・分析・練習のこと。

このサイクルで、自己学習を身につける学習法というわけです。

これは、企業で行われているPDCAだと思いました。

Plan-Do-Check-Actionそのものですね。

 

これだと、一律な宿題はありません。

一人一人が、自分の「けてぶれ」のサイクルに合わせて、

自分で勉強していくのですから。

 

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何も指示を出さなくても自分からできる子もいますが、

自分のことしか見えなくなる子もたくさんいます。

教師がクラスの状態を見て、一人ひとりに適切に働きかけることが必要です。

どうやって居場所を見つけてあげるか、

どうやって行動指針を示してあげるかが大切なのです。

 

ただ、それをやるには、

単純に全員が同じところを目指すという構図が必要になります。

それぞれが別の目標を持って別のことをやっている環境では、

声かけのしようがないですからね。

「自分は今これをやっているからいいんだ」

というような思考になってしまいます。

だから、例えば「全員が100点を取らなければいけない」

というような単純な目標がいいわけです。

それを徹底すれば、

今の自分の行動がその目標を達成するために適しているか否か、

という判断基準でみんなが判断できるようになります。

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これは、この中に書かれているものです。

「けテぶれ」の裏側!学び合いを支える教師像 〜葛原祥太先生インタビュー 〜 | EDUPEDIA

 

この、「全員が100点を取らなければいけない」という目標については、

私個人的には、大きな?マークがつきます。

みんなが同じ目標を持つのではなく、

それぞれがそれぞれの目標を持つということでも、

自主学習をつけることはできるのではないかと思います。

 

それはそれとして、これもまた現場の力です。

それに賛同して、取り入れている先生方もおられます。

自己学習力を身に付ける!「けテぶれ学習法」(watcha Nagoya講演録②チームけテぶれ) | EDUPEDIA

 

自己学習という個人の学習法でありながら、

クラス全体としては、「学び合い」の要素も含まれているのが、

この「けてブレ学習法」ということのようです。

このようなクラスでは、不登校の子はほとんど出ないのではないか、

そう思えます。

 

写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

手元にあった写真を適当に貼っています。