【感じる時間】子どもたちの夢に思う

拘束時間の長かった夏休みが終わり、2学期に入ると、

ドリームマップ授業が再開しました。

私も、今月3校に行くことになっています。

第1回目は、先週の火曜日、都内の中学校に行きました。

 

コロナによる延期・中止、日程が合わない状況もあり、

ドリームマップ授業としては、今年3月以来、

サブについては、昨年3月の小学校以来でした。

そこで感じたことがあります。

 

最近の傾向として感じているのは、夢に職業的なものは少なく、

自由に楽しく暮らしたい、平和な社会の中で暮らしたい

というような夢を描く子が多いということです。

今回も、プロゲーマー、建築家、プロバスケ選手という夢がありましたが、

ほどんどが、こんな感じの夢でした。

「20才になって、難しいことにチャレンジして頑張っている人」

「22才で、自由に楽しく暮らしている」

的なことを書いている子が多いというか、

ほとんどそうだったという印象があります。

今、いろんなことをがまんしているけど、

大人になったらやりたいことをやって過ごしたい、

そう思っているのだろうかと思えます。

このコロナ禍で、2-3年楽しいことが何もできていない、

その影響もあるのかもしれません。

 

最近多いのがお金を貯めるという子。

今回も、何事にもお金がかかるので、

今日からお金を貯めるという子が何人もいました。

お金がないと、夢がかなわないと思っている感じがしてしまうのかも。

すごく地道に考える子が多いのは、中学生という年齢によるものか、

時代の趨勢なのか、もっと発散してほしいなというのが正直な思いです。

お金は横において、自由な発想で夢を膨らませてほしいと思いますが、

彼らの置かれた現実はそういうわけにもいかないのかもしれません。

その一方で、あまり切迫感が感じられないふわっとした夢を描いている、

このちぐはぐさが、私には、あまり心地よくないのです。

 

ただ、ドリームマップで描く夢に、いいも悪いもありません。

その場にいた子たちは、もれなく自分の中で葛藤もし、

いま出せる自分の夢を描きました。

この子たちは、今回のドリームマップをやったおかげで、

将来に向けて何かを得てくれたらそれでいいいい、そう願っています。

 

私は、自己紹介で、Sol(ソル)は太陽であることを話します。

太陽のような人は、

勝手に「自分にやさしい人、だから人にもやさしくできる人」

だ思っていると毎回言っています。

この子たちも、自分にやさしい人になってほしいと思います。

 

子どもたちは、みんなすごくまじめでした。

やりたいことがいっぱいあるのだと思います。

それを思う存分やりたいと思っているののでしょう。

出し切れないものもあるのかもしれません。

でも、子どもたちは何かを持っています。

それを感じてもらえたら、うれしいし、

これからの中学生生活が充実したものになってほしいです。

 

子どもたちは、みんないい子だったし、友だち関係もよかったと感じています。

支援の必要な子もいる中、友だち何人もが、その子に関わっていました。

私は、友だちが関わる様な子だったら、その関わりを尊重したいと思います。

放課後子ども教室でも、なかなか宿題が進まない子がいます。

大人がやらせようとしても、ダラダラするばかり。

しかし、まれに上級生が関わってくれることがあります。

そうすると、がぜんやり始めるのです。

黙って見守っていると、今回もそういう状況が見られました。

 

コロナ禍で、ここ数年いろんな行事が中止になったりしています。

やりたくてもできなかった状況が、続いています。

たぶん小学校の修学旅行も行けなかったのでしょう。

実は、まだコロナ感染がなくなったわけではありません。

校内にも感染者がいます。

それでも、ほとんどの生徒が参加して、

自分の夢に向かって発散できたこと、

今回もまた、ドリームマップ授業の大切さを感じた一日でした。