【学びの散歩道】万能感の喪失

将来への不安を感じながら歩を進める散歩道を、もう少し歩いてみます。

 

『依存症のすべて』(廣中直行著 講談社)より

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小さな子どもは、どんなことでも自分の思い通りになると思っている。

それは一種の万能感である。

これを裏返せば、一人では何もできないということだ。

だからこそ、周りの人が何でもやってくれる。

何でもやってもらえるから、万能感を持つ。

子どもが育つということは、この万能感を失っていくことである。

少しずつ自分自身でできることが増えていく。

しかし、そのためには、これまでには想像もしなかったような苦労が必要だ。

誰かにやってもらっていたときのように上手くはできないから、失敗もする。

失敗すると、「自分にはこんなこともできないのだ」ということを

骨身にしみて味わう。

人間は常に傷つきながら大きくなる。

そのときには、傷ついた自分をなだめる工夫が必要だ。

この工夫を身につけるのも、成長するうえで必要なことである。

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※雑学の寄り道

 「身に付ける」は「知識・学問・技術などを自分のものにすること」、

 「身に着ける」は「衣服などを身にまとう」「物を持つ」ということ。

 

「成長とは万能感を失うこと』、「人は傷つきながら大きくなる」

まさに、そうなんだよねと思える言葉です。

転ばぬ先の杖をすると、成長はおぼつかなくなります。

そして、万能感を失うからこそ、

人を良い意味で頼ることができるようになるのですね。

 

過去にもそんなことを書いたよねと思い、「失敗」で検索してみました。

【学びの時間】前のめりな社会 - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

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子どもが何かにぶち当たっては失敗し、泣きわめいては気をとりなおし、

紆余曲折、右往左往したはてに、

気がついたらそれなりに育っていたというような、

そんな悠長な時など持てるひとはいなくなっている。

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「雑草」で検索してみました。

【学びの時間】雑草は踏まれたら立ち上がれない - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

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植物にとって、もっとも大切なことは何でしょうか?

それは花を咲かせて種を残すことです。

「踏まれても踏まれても大切なことを見失わない」

これこそが、本当の雑草魂なのです。

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個性って作るものとか、伸ばすものはないんだよね。

個性は出てきちゃうものだから。

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過去のブログを紐解くと、そんなことを書いていたのか、

そんなことの思考を試行しながら、

ここまで歩いてきたんだなと、感慨深いものがあります。

 

次の散歩は、いよいよスマホの恐ろしさかな!?

 

写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。