しわ寄せで成り立つ社会システム

数日前の「無理は続かない」の続きです。

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いまの世の中は、いろんなところにしわを寄せて、

かろうじて成り立っている、そんな気がします。

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と書きましたが、

「下へ下へとしわ寄せして成り立っているのが、いまの社会システム」

というのが、より適切でしょう。

 

それが給食で破綻しました。

原材料費・光熱費・人件費が上がっても、売値が天井につっかえているので、

この物価高の中で、持つはずもありません。

だから、これが皮切りで、これから同じようなことが起こってくる、

そう思えて仕方がないのです。

 

下へのしわ寄せの例が、私の仕事そのものとも言えます。

 

あまり大きくはない台風13号ですが、昨日東京を直撃する予報がありました。

 

私の職場は、やるのかやらないのかの瀬戸際にありました。

中止となる条件はこれです。

  • 学校が臨時休校となった場合(午前7時現在で気象庁から地域に暴風警報または特別警報が発表された場合)
  • 学校が保護者への引き取りを要請する場合
  • 学校が集団下校となった場合
  • 地域に暴風警報(大雨警報は含まず)または特別警報が発表された場合、活動中であっても、発表された時点で中止(保護者の速やかなお迎えが必要)

 

学校が臨時休校になった場合、管理職の先生は出勤しないといけないようです。

保護者からの問い合わせ、間違って登校する子の対応その他があるから、

それは、仕方ない面もあるかもしれないとは思います。

 

休校の場合、学校には朝から児童は一人もいないことになります。

だから、学校内の放課後の遊び場である場所は稼働できないのは当たり前。

しかし、責任者である私は、午後の通常の開室時間の最後まで、

誰もいない、誰も来ない部屋に、

一人ぽつんと出勤していないといけないのです。

それを聞いたとき、出てきた言葉は「理不尽」「納得がいかない」でした。

 

学童クラブは、もっと大変です。

学校が休校になったら、朝8時から子どもを預からないといけないからです。

暴風警報が出るという前提で、

前日から午前中のスタッフの手配等をしないといけないのです。

学童にパートで勤めていたときに、それを聞いて出てきたのが、

やはり「理不尽」でした。

私たちは、人間扱いされていないのか! そんな感じです。

 

幸いにも、私はまだ、そんな場面には遭遇していません。

暴風雨でも働きに行く親がいる限り、子どもを預かる場所が必要、

だからそこで働く人は、どんなに荒れ狂っていても出ないといけないわけです。

物理的に無理な場合は、行けないのでやむを得ないですが。

そんなにまでして行かないといけないのでしょうか?

最低賃金に毛の生えたような報酬で。

保育園は、ネットで見る限り、警報が出たら休園になるケースが多いようです。

 

「特別警報」は、警報の発表基準をはるかに超える大雨や、

大津波等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっているときに、

発令されるものなので、そんなときは、非難が第一でよすね。

警報といっても、暴風警報だけで、大雨警報は軽く見られているようです。

いまどきの大雨を見ていると、これも納得がいきません。

今回も、風ではなくて雨で、千葉県、茨城県、福島県では、

大変なことになっています。

 

結果としては、昨日、東京では、台風の影響は大したことはありませんでした。

学校も、1時間短縮して、5時間授業終了後、帰宅コースごとに一斉下校して、

私の職場には12人の子どもたちがやって来ました。

スタッフの人にも、お休みしてもらったりして、

2人だけで対応しましたが、無事何事もなく、終了できました。

ありがとうございます。