この本と
この本を続けて読みました。
特に2冊目の本からは、すごいインパクトを感じました。
たくさんの考えるネタが得られました。
たくさんのメモをもとに、未来は明るいと思えるのはなぜか、
徒然に考えながら書いていこうと思っています。
まずは『進歩 人類の未来が明るい10の理由』
(ヨハン。ノルベリ著 晶文社)から,
印象に残ったところを、書き出してみます。
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「テロ、ISIS、シリアとウクライナの戦争、犯罪、殺人、銃の乱射、
飢饉、洪水、伝染病、地球温暖化、停滞、貧困、難民。
いたるところ破壊と悲惨」
公共ラジオに、世界の現状を述べてくれと言われて、
通りすがりの女性はこう答えた。
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この本は、日本語版の初版が2018年4月30日なので、
ウクライナの戦争というのは、ロシアのウクライナ侵攻ではなく、
その始まりでもある2014年のウクライナ紛争のことだと思います。
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人類は常に理性的でもないし、優しくもないけれど、
一般に自分や生活を改善したいと思っているし、
ある程度の自由を与えられれば、それを実現するために頑張って働く。
一歩ずつ。
それが人類の知識と富の蓄積に貢献する。
現代では、人々は各種問題に、
これまでになく多様な解決策や視点を試すことを許されている。
だから私たちは絶えず、科学その他の知識を蓄え、
あらゆる個人はこれまでの何億人もの肩にのって、
貢献したり成果を挙げたりできる。
それがサイクルをつくり出す。
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現在とやかく言われている民主主義ではあるけれど、
自分の意志で様々なことができる自由が得られているのは確かです。
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現代において、私たちは自分の生活を改善する自由を与えられ、
それにより世界を改善した何百万人もの人々による、ゆっくりとした、
着実で自発的な発展から生じた驚異的な進歩を忘れてはいけない。
それはどんな指導者も機関も政府も、
トップダウンで押しつけられるものではない。
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ここに引用したのは、
私たちが、いまとっても幸せな世界に生きていることを
感じさせてくれる貴重な言葉だと思います。
この本の目次です。
「古き良き時代」と言われますが、それはどんな時代なのでしょう。
私たち日本人は幸せです。
なぜならそんな時代があったからです。
『逝きし世の面影』に表現されている江戸時代の庶民生活があります。
しかし、この本を読む限り、先進国ヨーロッパは、
いろんな面でひどい時代を生きてきたことがわかります。
貧困、疫病、差別、虐待、殺戮、戦争、.....
何をとっても、いまの時代ほど、いい時代はなかったのです。
だから、江戸時代に日本を訪れたヨーロッパ人、アメリカ人たちは、
日本の庶民生活を、それほどまでに称賛したのだと思います。
人間にエゴやおごりはつきものです。
行き過ぎた結果としておかしくなっているのが現代ではないでしょうか。
しかし、人間の本質を見る限り、未来は明るいというほかないようです。