アンドルー・ワイル博士に初めてお会いしたのは、
『地球交響曲 第七番(Gaia Symphony VII)』
を視聴したときでした。
自然の中で暮らし、にこやかに語り、
粗食ともいえる和食を食べる博士の姿が、
そこにはありました。
その博士の考え方に共鳴し、著書のこの本を読んでみました。
1995年に日本語版が出版されていて、25年も前のことなんです。
こんなインパクトのある本が出てから、四分の一世紀たった今、
気づいている一部の人たちを除いて、
「自分の健康は他人任せ」の状況はさらに色濃いものになっている、
そう思われてなりません。
そのあとがきの中で、ワイル博士はこう言われています。
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医学が病気よりも治癒のほうに注意を向け、
人間の自然治癒力を信じる医師たちが、
治療よりも予防を重視しているような
未来社会をイメージしてほしい。
そのような社会になったら、救命救急施設を除いて、
病院は治療の場ではなく、
どちらかといえば温泉療養地に似たものになるだろう。
患者はそこで健康的な生活の原理を学び、
それを身につけることができる。
からだにいい食事とはなにかを学び、
そのつくりかたを覚える。
身体の要求を満たし、からだに注意を払う方法を学び、
治癒を促すようなこころの使い方を学ぶ。
そして、
人びとの医療の専門家への依存はだんだんへっていくだろう。
救命救急施設においても、
たとえば損傷を受けた器官の再生を刺激するような、
治癒系のはたらきを助ける方向に
テクノロジーが利用されるようになるだろう。
そのような施設でも、
すべての患者が現代医学と代替医学の
最高のアイデアとメソッドを利用できるようになるだろう。
そのような社会になったら
医師と患者は同じ目的に向かって努力するパートナーになり、
医療過誤をめぐるような訴訟などはめったに見られなくなるだろう。
保険会社は、
予防医学教育と自然療法が企業の最大の利益につながることを知り、
喜んでそれらに償還するようになるだろう。
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こんな時代になればいい、そしてそれは必ずやってくると思って、
Facebookの<未来に起こったステキなこと> 20
「こんな社会が現実のものとなっています。感謝します! ありがとう!」
として、投稿します。