「幸せ」と「いのちが喜ぶこと」を考える ー 自殺は身近な問題①

「幸せを感じること」と「いのちが喜ぶこと」は同じでしょうか?

 

また、ある本に巡り合いました。

『生き心地の良い町』岡壇著(2013年発行)

 

「生き心地の良い町」とは、まさに「ここいまタウン」だね!

と思って、読んでいきました。

 

ここで具体的に取り上げられているのは、

全国でも自殺率の極めて低い町でした。

長年の実地調査と新しい視点でのデータ分析によって書かれています。

すごく示唆に富む内容で、これからも考えていきたいことが、

実例とともにさまざまな観点で書かれていました。

 

「自殺」、これまであまり考えたことがない事象でした。

この本には、このようなことが書かれています。

  • 自殺は一部の特殊な出来事ではなく、極めて身近な問題である。
  • 日本の年間自殺者数(当時)は約3万人、交通事故死の約6倍。
  • また、命を長らえた自殺未遂者は、自殺既遂者の10倍から20倍存在すると考えられる。
  • 自殺者の年齢階層的には、高齢者が多くを占めている。
  • 自殺の動機は、「病苦・健康問題」がいちばん多く、次に、「生活苦・経済問題」が多い。

自殺動機の多くは喪失体験に起因している。

  • 失業、リストラ、倒産、破産
  • 定年退職、健康上の理由などによる現役引退
  • 受験の失敗
  • 失恋・離婚
  • 対面や信頼の喪失
  • 大切な人を失った悲しみ

 

そういえば、私のかつての職場にも、自殺した人が複数名いました。

喪失感からの鬱では、なかったかと思います。

ただ、それが身近な問題として感じられないのは、

先入観として、自殺に特殊性を感じているからなのでしょうか?

 

自分でも、もう少しだけ調べてみました。

つづく

 

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写真は、特に意味がありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。