「幸せ」と「いのちが喜ぶこと」を考える ー 自殺は身近な問題②

自殺について、もう少し数字を確認しようと思って、

警察庁のデータを見てみました。

 

『生き心地の良い町』岡壇著(2013年発行)が書かれたころ、

日本の年間自殺者数(当時)は約3万人、交通事故死の約6倍であったようです。

 

交通事故死者数は年々減り続けています。

一番多かったのが、昭和45年(1970年)で、16,765人でした。

そして昨年、令和元年(2019年)は、3,215人まで減っています。

これは、すごいことですね。

 

この本が書かれた、2010年前後は、2009年のデータを取ると、

交通事故死者数が4,979人、自殺者数が32,845人です。

 

令和元年は、自殺者数も、20,169人に減っています。

ただ、交通事故死者数の約6倍というのは変わっていません。

男女の内訳は、男14,078人、女6,091人。

 

年齢階層別は、本編ではグラフだけだったので、

付録の詳細データを見てみました。

詳細データでは、令和元年の自殺者数の総数が20,381人となっていて、

双方の数字が微妙に違っているのはなぜ?と、

釈然としない感じはありますが、細かいところは気にしないことにし、

付録の詳細データで見てみるとこうなります。

  • ~19歳   618
  • 20~29歳  2,130
  • 30~39歳  2,612
  • 40~49歳  3,669
  • 50~59歳  3,678
  • 60~69歳  2,840
  • 70~79歳  2,880
  • 80歳~   1,949
  • 不詳     5

 

60歳以上が、全体の37%を占めてはいますが、

高齢者が特段多いという印象はなく、

各年齢層共に自殺者が多いのに驚きます。

 

自殺の原因は、

  • 家庭問題  3,039
  • 健康問題  9,861
  • 経済・生活問題  3,395
  • 勤務問題  1,949
  • 男女問題  726
  • 学校問題  355
  • その他  1,056

 

家庭問題、これが相当多いと感じます。その中で、

  • 家族からのしつけ・叱責 126
  • 虐待 4

となっていて、そんなもんじゃないのでは?と感じています。

数字に表れていない深い問題がありそうです。

 

健康問題については、数字的に全階層にまんべんなくあり、

高齢者が特別に多いということではありません。

介護がかなり行き届くようになったことも理由としてあるのでしょうか。

 

勤務問題は、

  • 仕事疲れ  569
  • 職場の人間関係 490
  • これも人間関係?と思われる職場環境の変化 263

これも、コメントしませんが、働くとはつらいことなのでしょうか。

 

学校問題は、

  • 入試に関する悩み  36
  • いじめ   6
  • その多額友人の不和  34

いじめ関係も、もっと深いものがあるはずです。

入試合格は命がけのこと? なんだか悲しいです。

 

その他は、犯罪の加害者・被害者、後追い、孤独などです。

孤独が330と、これも現代病なのでしょうか。

 

自殺率が極めて低い町は、生き心地の良い町、

それは、孤独になることのない町、

そして、必ずしも「幸せ」を感じていない人たちのいる町のようです。

 

この先も考えていきますが、「ここいまタウン」を作ろう!

で、これから深めていこうと思っています。

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興味のある方は、公開のグループではありますが、

メッセージとメンバーリクエストをいただけると嬉しいです。

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写真は、特に意味がありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。