読書メモを持て余しながらも、
「デフォルトモードネットワークの喪失」では、
大事な時間を持てなくなっているのではないかという現状に、
思考を巡らせてみました。
「生きづらい社会を生きていくために」も、とりあえず、
①「希望の喪失?」を書いてみました。
何かのテーマでまとめようとすると、悩ましいことになります。
それでも、書き始めると、
だんだんと思考の拡張・収縮が起こってくる感じはしています。
このブログのほとんどが、そのパターンではあるといってもいいですが、
これからは、当てのない散歩に出かけて、
ふと立ち止まって道端にある草花や虫を眺めるように、
思いついたことからメモを取り出しながら考えをめぐらし、
学びの散歩道を歩く感覚で書いてみたいと思います。
今回は、「若者」に目を向けてみます。
私は、子どもたちと接する機会に恵まれています。
きりがみアートでは、未就学児から小学校低学年、
放課後子ども教室では、小学低学年中学年。
ドリームマップでは、小学4年生から中学3年生たちです。
また、i-ze(いーぜ)のつながりの市民活動で触れ合うのは、
壮年から老年にかけての人たちがほとんどです。
その大半が、50歳以上です。
もっとも接点がないのが、いわゆる若者で、娘や息子以外の
18歳から40歳くらいまでの人たちは、ある意味未知数の領域です。
『今どきの「若者」リアル』(山田昌弘編著 PHP新書)に、
牛窪恵さんが、こんなことを書かれています。
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2023年、私がフリーマーケットアプリのメルカリや同総合研究所と共に、
Z世代らに調査したところ、彼らの6割以上(61.4%)が
「想定外のサプライズはできるだけ避けたい」と答え、
5割以上(51.3%)が、「デリバリー(を注文の際)は、配達状況を見て、
いつ到着するかを確認する」と答えました。
「いきなり玄関のチャイムが鳴るとビックリする」
「財布を準備しておかないと、時間の無駄になる」と言うのです。
近年は、リアルタイムでスポーツ中継を視聴する若者も減っています。
2022年実施の調査でも、20代の半数以上(54%)が、この1-2年間、
テレビや動画中継も含めスポーツ観戦をしていませんでした
(クロスマーケテイング調査)。
インタビュー調査で「なぜ?」と聞くと、
「応援しているチームが勝つ場面しか見たくない」や
「勝つか負けるかわからず、長い時間ハラハラするのがストレス」
といった声が多く聞こえてきます。
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正直驚きます。
転ばぬ先の杖、いやな思いをすることから遠ざかりたい、
若者たちの溌剌さや無鉄砲さはどこへ行ってしまったのか?
そんな感じがします。
「コスパ」「タイパ」といった、ムダを避けるということも、
すごく気になっています。
ムダとは何かも、考えてみたいなと思っています。
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Z世代はいいます。
「SDGsに配慮したモノを身に着けると、
堂々と胸を張れる」や「これなら友人や家族にも認められる」と。
また、SNSで社会性の高いブランド情報を発信したり、
多様な価値観の人々とつながったりすると「皆でハッピーになれる」や
「(社会に)良いことをした気分になれる」とも言います。
近年、マーケティングで重要なキーワードとされる
「共想(Co-Creation)」も、これと似たニュアンスです。
多様な立場の人たちとSNSなどを通じて対話しながら、
社会をより良い方向へと導くような概念を共に創りあげていく…。
令和の若者たちは「これからは国も社会も守ってくれない」と考えるからこそ、
自ら周りと緩くつながることで、
いま新たな価値や消費社会を切り拓こうとしているのではないでしょうか。
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これを読むと、一見すごくポジティブなイメージですが、若者たちは、
自分の人生を楽しんでいるのだろうかという気がしてなりません。
SDGsは大切なことですが、それは本心から、
あるいは信念からやっている行動なのでしょうか。
どうも、人の目を気にしているのではないか、そんな印象です。
多様な立場の人たちとSNSなどを通じて対話しているとすれば、
それはとてもステキな事です。
私には実感としてわかりませんが、
「ほんとうにそうなんだろうか?」
そう思える、今日この頃です。
金間大介さんの言葉もあります。-
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若者は「現役選手」しか尊敬しない。
目の前にいる先輩の過去の実績ではなく、
先輩が今は何をして、明日何をするのかに興味がある。
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私がお会いする壮年から老年にかけての方々は、
みんな元気で、イキイキしています。
市民活動的な場に出てくる人たちなので、
ごく一部の人たちなのかもしれませんが、...。
私たちの世代は、若者を元気にすることはできません。
しかし、自分たちが元気でイキイキすることはできるのです。
まずは、それですね。
写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
散歩中に撮った写真を適当に貼っています。