【学びの時間】デフォルトモードネットワークの喪失② 超便利な道具を越えて

スマホは、超便利な利器です。

今日も、それが大活躍しました。

 

まずは、この写真。

2月1日に行った都内の西の端の方の小学校のドリームマップ授業のあとの

お楽しみ会の様子です。

それに続いて、今日の2月6日は、

神奈川県の東の端の方の小学校でドリームマップをしてきました。

ほぼ同じメンバー+αが集っています。

最初の写真と同様に、みんな笑顔ですが、

今日は、実際にはそんななまやさしいものではなかったのでした。

 

昨日、東京では、大雪が降りました。

その影響で、今日、横浜線が運転見合わせとなりました。

朝私がそれを見つけて、みんなに連絡したのも、

コミュニケーションツールで使っているLINE WORKSでした。

その状況では、今日はもう無理かなと思っていました。

ただ、時間はかかるけど、迂回していけば、

小学校の最寄り駅の一つ手前の駅までは行けるのです。

それで行くことにしましたが、間に合うのは難しいと思われました。

私の発信のあと、今日参加のドリマ先生たちが一斉に動き始めました。

みんないろんな方面から来るわけですが、

バスで行けることやバス停がどこにあるのかなど、

瞬時で調べた情報がスマホで共有されたのです。

 

私は、朝のペースを大きく乱すと困ることがるので、焦らずマイペースで動き、

それでも、もともと予定していた時間より30分くらい早く家を出ました。

この時間でも何とかなるのではないかと思っていました。

結果的に、私の動きが一番が遅くなりました。

 

私以外の人たちは、10分くらいは早く着き、

長くバスを待ったりして、最寄り駅で合流したようです。

その前に、学校との連絡がついて、今日は、

児童の投稿は3時間目からということになってしまっていました。

逆に言えば、焦っていかなくてもよくなったわけです。

それも、スマホで共有されました。

 

私が手前の駅に着いたのは、電車は動き始めた直後でしたが、

JRの駅は大行列、どのバス停も大行列でした。

そのため、現地まで歩いていくことにして、歩き始めたものの、

雪が積もり、そして溶け始めた道を歩くのは大変でした。

45分歩いてなんとか、現地に到着しました。

結果として、学校には私が一番乗りでした。

 

そんな状況がありながら、今日もドリームマップは、

本当にやって良かったと思えるものになったのです。

 

どうしてできたのかは、

スマホ(私はiPad)を使ったネット上のやりとりのおかげです。

もう一つは、スマホとはまったく関係のない

ドリマ先生たちの心意気のおかげです。

 

私が終わってから、LINE WORKSにこんなメッセージを送りました。

-------------------------------------------------

ドリマっていいですね。

毎回違う子どもたちのありかたに接することができ、毎回違う発見と、

同じ感動というか、やりがいが得られます。

そして、今日のような普通では味わえない貴重な体験もあります。

みなさん 今日もありがとうございました。

そして、3時間目からという状況の中で、ここまでできるという、

奇跡的な体験ができました。

私が黙々と歩いているときに、知恵を絞っていただき、ありがとうございます。

想いがあれば、いろんな可能性が見いだせるんですね。

それを教えていただき、ありがとうございます。

----------------------------------------------------

 

スマホやネットは、あくまでの手段だと思います。

子どもたちに、かけがえのない自分と夢に向き合う時間をもってもらいたい、

そんな想いが、ドリマ授業に行くための目的なのです。

 

人生経験豊富なドリマ先生たちは、そういう使い分けができます。

しかし、これからの時代を担う子どもたちは、

これからスマホとどうかかわっていくのでしょうか。

そこに、少なからぬ危惧を抱いているので、このシリーズを描いています。

 

『スマホ廃人』(石川結貴著 文春新書)からの引用です。

-----------------------------------------------

乳幼児にはスマホが「子守り」のように関わり、成長記録やしつけ、遊びまで、

さまざまなアプリが使われている。

高齢者は、詐欺に巻き込まれ、主婦はお小遣い稼ぎにハマって、

家庭生活を疎かにしていまう。

サラリーマンは一情報を把握され、勤務時間外でも容易にスマホを手放せない。

 

それぞれ問題はあるにせよ、私が個人的にもっとも懸念するのは、

スマホと子どもの関係だ。

中学生や高校生のスマホ利用は、おとなの想像を超え、

あらたな問題を生み出している。

相手に指一本ふれることなく、それでいて相手を容易に傷つける。

被害者と加害者という当事者間のみならず、

他の生徒や学校以外の場所にもたちまち広がっていく。

しかも、一旦広まった言葉や画像を完全に消し去ることはほぼ不可能だ。

被害者にすれば、一生悪夢を背負っていくことにもなりかねない。

 

一方で、加害者は罪悪感に乏しい。

いじめに加担した生徒は、「ちょっといじっただけ」「ノリでやった」

「みんながやっているから、まあいいかと思った」などと口にする。

同級生をいじめた経験のある中学3年生の男子生徒はこう言った。

「リアルで相手を殴るとかは無理。絶対できない。

死ねとかキモイとか、口に出しては、こっちも緊張してやりにくいです。

でもLINEとかでは悪口を言うなら、人に向かって言っている感覚がない。

みんながどんなノリかすぐにわかるし、自分だけじゃないなら、

いくらでも叩いてやろう、そんなふうに抵抗がないんですよね」

----------------------------------------------

 

今日、自分と自分の夢にじっくり向き合う時間が持てた子どもたちは、

とってもイキイキしていました。

これからも、そうあってほしい、自分を見失わないでほしい、

そう願ってやみません。