昨日はこの会にフル参加しました。
マダム・カナコこと江本佳寧子さん、ウリアナさんヤンナさんたちと一緒に、
ウクライナ料理を作って、おいしく楽しく食べる会です。
主催が、マダム・カナコの「平和を願うFuchuCollageの会」
フルサポートが、私がメンバーの「i-ze(いーぜ)」です。
これは、その関係者のやり切った感のある集合写真です。
お食事は、こんな豪華で華やかなものになりました。
そして、みんな楽しそうですね。
「ローマは一日にして成らず」です。
カナコさん、ウリアナさん、ヤンナさんたちの努力のほか、
多くの人の支援・応援によって楽しい会・おいしい会に至っているのです。
料理監修・指導のマダム・カナコには、
家庭の事情(義母の介護・逝去)がありました。
そんな中、今回のスマッチノーホの準備に、
寝るのも惜しんで取り組まれました。
前の晩、この日のために、関係者LINEのやりとりがありました。
私は朝起きて気がついたのですが、深夜を過ぎ2~3時頃まで続いていました。
私以外の何人かの人たちは、睡眠不足で当日を迎えてことになります。
準備を手伝う人は、朝9時に府中のプラッツに集まりました。
マダム・カナコがごーやんの車で到着。
そこから、大量の素材や器材・道具類を台車に載せて、
9時解錠のプラッツの調理室に運び入れます。
少し後で、ヤンナさんとウリアナさんが到着。
ウリアナさんは体調が悪い中、この会のために来ていただきました。
そこからすぐに、11:30-14:30の本番までの下準備が始まりました。
受付の準備をする人、配付する資料をコピー・用意する人、
テーブルセッティングをする人、野菜サラダを準備する人、
飲み物の準備をする(柑橘類を絞る)人、
ペリジキジキやスープ(ユシカ)の素材を用意する人、
ペリジキの粉類を用意する人などなど、一人何役もこなします。
私も、サニーレタスの根元を切ったり、
きゅうりの皮をむいて輪切りにしたり、などなどしました。
みんな忙しかったので、その2時間余りの時間の写真はほとんどありません。
次の写真は、マダム・カナコが撮ったものです。
11時を回ると、三々五々参加者が集まり始め、
下準備と本番の区別がなくなってきました。
たぶん11時半くらいでしょう、i-ze(いーぜ)のやまねーさんのあいさつで、
「スマッチノーホ(めしあがれ)!」の会が始まりました。
そして、マダム・カナコにバトンタッチ。
ウリアナさんに「ペリジキ」を発音してもらっています。
カタカナでは表現できない音ですが、
私には「プリーシュキ」」に聞こえました。
そのペリジキですが、ロシアのピロシキのようなものです。
しかし、揚げずにオーブンで焼きました。
この後、テーブル毎のチームで6つの調理台に分かれて、
こんな感じで料理を開始し、ペリジキやユシカの材料を切ったりしています。
<ペリジキ>
ペリジキは、小麦粉をこねて、一から作ったので、
3時間では終わらない相当手間暇かかるものでした。
ボウルでこねて、取り出して、叩くように台に押しつけ、もみ込みます。
こねる器械もありましたが、2台だけなので、半分は手作業で重労働です。
張りが出て薄く伸びるようになったら、こねるのは終り。
ま~るくして、ボウルに入れます。
これをオーブンに入れて30℃で30分間一次発酵させると、
ボウルいっぱいに大きく膨れました。
それから分割です。
今回は生地を45gずつに分けました。
表面がツルッとなる様に丸めて、ラップをしてベンチタイムを15分とります。
その後は、巻きです。
10センチの円形にのばして、中央に具を入れ、
手前の生地を向こう側にかぶせて、端から止め、
止まりを下にして、ゴロリと転がしました。
天板に間隔をあけて置き、30℃で約45分、第二次発酵させます。
その具作りの様子の写真がありません。
私自身が、具作りをやっていたこともあって、
写真を撮っている場合ではなかったのです。
二次発酵のあと、全卵をぬります。
ハケは、塗る毎に器の縁でしごきながら塗ると、綺麗に焼き色がつきます。
私もトレビアンに仕上がった私たちのチームの作品にこうやってぬっています。
そして、オーブンで焼くと、こんなになりました。
ペリジキの今回の中身は、ひき肉、春雨、ゆで卵、マッシュルームなどです。
マダム・カナコの用意したひき肉はなんと、松坂牛だったのでした。
ウリアナさんやヤンナさんは、豚肉の中身を作りました。
ウリアナさんヤンナさんによると、ウクライナでは肉は豚だそうです。
しかし、ペリジキの中に入れるのは、いくつもの組み合わせがあり、
いろんな野菜を入れます。
玉ねぎ、じゃがいも、キャベツ、大根、ネギ、卵、ライスなどなど。
ポピュラーな具材をいえば、豚肉メインのものは4番目くらいだそうです。
野菜が中心のようです。
ヤンナさんによると、給食でもペリジキは出てくるそうで、
それが楽しみだったとのこと。
ヤンナさんの一番好きな具材の取り合わせは、
「ゆで卵、青ネギ、ライス」で、とってもおいしいそうです。
私は、本物のピロシキを食べた記憶がないので、わからないのですが、
ペリジキは、それとは全然違うものだと感じました。
どちらかと言えば、長野の「おやき」に似ているのではないかと思います。
郷土料理「おやき」を知れば、長野の暮らしが見えてくる!? | 山菜ときのこ | 食 | トリップアイデア | Go NAGANO 長野県公式観光サイト (go-nagano.net)
<ユシカ>
ペリジキの他に、ユシカというスープを作りました。
これはペリジキより発音が難しいので、カタカナではほぼ無理ですね。
フードカッターで豚肉、玉ねぎ他を切り交ぜて作った肉団子、
じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、ネギ、豆類の缶詰を入れて、
塩・コショー、フォンドヴォーなどで味付けしたものです。
<アイス・セパレートティー>
飲み物も凝っていて、手間のかかるものでした。
柑橘類を絞ったジュースと、アールグレーの紅茶で作ります。
紅茶には、えええって思えるくらいのグラニュー糖を入れます。
砂糖で紅茶の比重が大きくなるので、上に入れたジュースが沈んできません。
こんな美しいセパレートな彩りに仕上がります。
砂糖の量にしては、甘ったるくなく、紅茶の苦みと柑橘類の甘みが混ざって、
フレッシュ感のある絶妙なおいしさになりました。
<デザート>
これだけではありません。
ペリジキの残った生地に、マダム・カナコ特製の
柚子のマーマレードを入れて揚げたデザートがふるまわれました。
懐かしい味のするデザートでした。
今回は特に、あまりにもすごい料理だったので、
予定の11:30-14:30を大きくオーバーしてしまいました。
14時半くらいから片づけに入る予定が、食べ始めたのがほぼその時間でした。
私自身も、9時に来て、プラッツを出たのが、
午後の会場使用期限の17時、その5分前くらいでした。
マダム・カナコの荷物を、車まで運ぶお手伝いを済ませて、
電車に乗ったのが、17時を大きく回った時間でした。
心地よい疲労感の中で、おいしく、楽しい時間だっと感じました。
こんな場にいられること自体がありがたいことです。
心豊かな充実したステキな時間にありがとう!
会食のときに、「ヤンナさん、日本語が上手ですね」と聞かれたとき、
ヤンナさんが、すぐに返した言葉が印象的でした。
「日本が大好きなんですから」
ヤンナさんやウリアナさんは、いろんな活動をされているようです。
国立市の小学校に行ったときのこと、
子どもたちから「私たちにできることはありませんか」と聞かれて、
ウクライナの子どもたちに、
絵や言葉のメッセージを送ることになったようです。
平和を願う人たちの小さな行動の積み重ねとつながりによって、
きっと、小さくても着実な人々の歩みが広がっていくでしょう。