【写真日記】心豊かな楽しい時間「きりがみリース&きりくずアート」

昨日、26日(日)の14:00 - 16:30の楽しく心が豊かになる時間、

生きがいを感じる時間を過ごすことができました。

 

私の思い付きで始めた「きりがみリース&きりくずアート」に

4歳から70歳代まで、幅広い年齢層の8人の参加がありました。

i-zeのおかげです。

 

会場の手前側に、私がつくった作品と、おりがみ・はさみ・のりのほか、

作成時に使ってもらう、リースのパーツやパンチなどの素材を並べました。

 

 

時間がもたないのではないかと心配されていた4歳の女の子も、

終始ご機嫌で、楽しく「きりがみリース」アートをつくりました。

その理由は、勝手に推測すると、

  1. きりがみリース&きりくずアートの魅力
  2. 上記の写真のような楽しいものをいっぱい用意したこと

ではないかと思っています。

 

ひばりが丘コモンで子どもたちとやったときの気づきを活かしました。

今日は、大きなおりがみで作った現物のサンプルを用意しました。

 

今日学んだことは、4歳、6歳の子どもがいると、

予定していた通りには進まないということです。

70代の方の動作も、とっても着実ながらも、ゆったりしていました。

 

色紙3枚の色を選ぶだけでも、かなりの時間が必要でした。

おりがみを置くスペースを、

もっと大きくしないといけないなと気づきました。

 

そのため時間が押して、リースを一緒に作る時間は無くなりました。

それでも、対応できました。

事前に準備していったリースのパーツを8枚選んで、

組み合わせるだけにしてもらうことで時間を短縮でき、

創作活動にたっぷりの時間を使うことができました。

 

自分でリースを折りたい方は個別対応しました。

出来合いのものでは好みの色がそろわなかったおきたまさん親子は、

手がとっても速くて正確なので、あっというまに、

二人とも自分の好きな色でリース8枚を折ることができました。

 

花びらをつくるおりがみ3枚を選ぶだけで、こんな感じです。

すごいですね、みんな違いますね。

 

まず、3枚のおりがみで花びらをつくり、

その後リースを組み立てて、きりくず他、いろんなものを貼りました。

みんなが黙々と作りました。

そんな姿は、また、とても楽しそうでした。

子どもたちからは「楽しい」という声も聞かれました。

それだけで、やった甲斐がありました。

でき上ってから、各々の作品を見せて、感想や作品にかけた思い、

工夫したところなどを語ってもらいました。

それを聞いた人たちから、ステキだね、ここがいいねなどの声が出ていました。

同じものをつくってもらったはずなのですが、

出来上がりは、色も形もまったく違う、個性満載のものになりました。

それぞれの作品を見ていきましょう。

 

まずは、やまねーさんの作品。

きらびやかですね、エネルギーが溢れていますね。

一枚しかない金色を選んだのは、やまねーさんでした。

想いがほとばしっている感じです。

きりくずもふんだんに使っています。

だれにも押しとどめられない勢いがありますね。

その中にもやさしさがうかがえます。

これからのi-zeは、こんな感じでしょうか。

 

70歳代の方の作品です。

少し早めに帰られたのですが、きっちり仕上げて行かれました。

楽しんでいただけたと思います。

花びらには3枚の柄物のおりがみを選ばれ、

ちょっとエギゾティックなお花になりました。

一方、リースのシンプルさが潔い感じです。

パンチも、葉っぱ、イチョウの葉の他に、お花やイルカも選んでいます。

それでも、リースの色を全部違うものにされていて、

なんだかとても力強い感じがして、希望が感じられます。

おうちでもやってもらえるといいなと思っています。

 

2人の娘のお母さんの作品です。

両脇の2人の可愛い娘さんのことを気にされながらも、

自分の表現を大切にされている感じでした。

上の娘さんが好きな紫を入れながら、地味な色でリースを配色されました。

その中で、なんとも赤のインパクトが強いですね。

そこにかぶさった模様のある白、

横に置かれたきりくずの同じ白の花びらが、

いい感じの落ち着きを与えていますね。

きりくずの使い方も独特です。

こういう配置もあるんだと参考になります。

70代の方とは違う意味での力強さ、意志の強さが感じられます。

 

これは、おきたまさんの作品です。

なんとも美しいですね。

清涼感がありますね。

最初からテーマやイメージが定まっていた感じがします。

猛暑日の日だからこそのすがすがしさが表現されています。

さすがイラストをされているだけあって、洗練された感覚です。

最初花びらを真ん中に置かれようともされていましたが、

ちょっと考えた後、リースの上方に置かれました。

その下に流れるイメージをつくられたのがステキです。

雪の結晶のパンチをされて、雪の結晶そのものではなく、

いわゆる残ったきりくずをつないで、なんとも言えない趣を出されました。

雪の結晶より、外枠を使われたのが、

私にとってはとっても嬉しいポイントでした。

 

これはTaMeさんの作品です。

グラデーションのある明るい系のおりがみを選ばれました。

同じ系統の暖色を使った花びらがとってもステキです。

切り取った形がとっても繊細です。

また、花びらの一番下には、切り取った後の外枠を使われました。

温かみのある花びらが、やさしい緑系のリースの上に、

とってもつつましく映えています。

Simplicity is beautiful.

TaMeさんのセンスのよさと、やさしさがうかがえます。

 

9歳の作品です。

おりがみで傘も折りました。

アジサイをつくったわけではないけど、

梅雨なのでアジサイを思い浮かべました。

アジサイの花に見えるところは花弁で、本当の花は小さくて可憐、

それを表現しようとしました、などなど。

花びらの真ん中にある立体的なアジサイの花っぽいものは、

どうやって作ったのでしょう。

本当によく考え、またイメージも膨らんでいます。

これはまだ完成形ではないのかもしれません。

最後の最後まで、想いを膨らませながら作っていました。

おうちで、もっと想いが追加できていればいいなと思います。

 

6歳の作品です。

実は、花びらを切るときに、デザイン間違いか、切り間違いで、

想定してみたものにはなりませんでした。

それでも平気で、「きりがみ」には失敗はないんだということで、

切った形を活かして花びらをつくりました。

他の人とは違う独創的で趣のある花ができました。

紫が好きなんだそうです。

もっといっぱい貼りたいと言っていたので、

おうちで続きをしているのではないか、そう思います。

 

4歳の作品です。

切るところなど、少しお母さんのサポートがありましたが、

ほぼ自力で作りました。

時間もたずに嫌気がさすだろうと心配されていましたが、

終始ご機嫌で、創作意欲満載で、楽しそうでした。

星をひとつ貼り、もうひとつどうするのかと思ったら、その上に貼って、

十角形(十の光を放つ)星が、花びらの上のハートの上に輝いています。

左側にも、いくつかのパンチしたものを貼り重ねました。

いろんなものを重ねていく感覚が新鮮でした。

この子にとっては重ねることが大事なのでしょう。

面白いなあと思いました。

2時間半の時間、ずっとご機嫌で過ごしてくれて、ありがとう!

 

 

今回やってみて発見したのは、

どんな年齢でも、その年齢や個性に合わせて楽しめる時間だったということ。

みんな集中していたし、かつ、その場を楽しんでもいました。

私自身が楽しいから、これだけの準備もできたのです。

 

私は、切り絵も、まったくの我流です。

この「きりがみリース&きりくずアート」を思いついたのは、

今年の3月の終わりごろ、春休みの放課後子ども教室でした。

すべてが我流で、経験もほとんどない、

だから、私が教えることはできません。

私にできるのは、自分が楽しいと思うことを、分かち合うことだけです。

正直、このワークショップで初めて作った一人ひとりの作品の方が、

私がつくったものより、ずっとずっとステキなんです。

私は教える立場ではないので、それがうれしいと感じられます。

 

還暦までの私は、他人より「いいね」と言われたいと思ってきました。

しかし、この「切り紙リース&きりくずアート」に関しては、

それがまったくないのです。

人がつくったものがステキだと思えるって、私にとっては新鮮な感覚なのです。

これこそが「生きがい」なんだろうか、そんな感じがします。

 

今回、ステキな言葉をいただきました。

「きりがみアート」には「失敗」はない!

 

切り取ったものにも、切り残したものにも、意味があるのです。

切り損じだとしても、それは失敗ではありません。

それは、新たな発見であり、創造力をかきたてるものなんです。

 

今日もまたありがとう!