『世界7大教育法に学ぶ 才能あふれる子の育て方 最高の教科書』
(おおたとしまさ著 ポプラ社)で引き続き学びます。
今回初めて、フレネ教育について学びました。
この本に書かれていることを、自分なりにまとめてみました。
フレネ教育は、個別性を重んじる共同体意識も重んじている。
フレネは、学校を単に子どもたちの個別の才能を伸ばす場ではなく、
健全な民主主義社会を支える成熟した市民を育成する場ととらえていた。
また、フレネは、
これが「正しい教育」というものがあるのではないとも考えていた。
よって、「フレネ教育」と呼ばれることも良しとせず、
「教育体系」にまとめるのではなく、
「教育技術(テクニック)」をたくさん用意していった。
教科書ではない、オリジナルの「自由テキスト」を使う。
- 「授業」ではなく「仕事」という考え方:一斉授業より「個別学習」の時間を多くとる、2週間に一度「学習計画表」をつくる、勉強だけでなく、畑仕事や編み物、手仕事も「仕事(トラヴァーユ)」と呼ぶ。
- 国語では、「自由作文」に重点を置き、「学校文集」をつくったり、ほかの学校への「学校間通信」もおこなう。
- 学校は「成熟した市民」を育成する場:学校生活における様々なことを議題にし、理性的に話し合う場である「生徒衆会」、子どもが組織して、文集の用紙代や遠足の費用などを工面したりする「学校共同組合」など。
- その他の教育技術:「学習文庫」「共同学習カード」「計算や読み書きのためのカード」など。
- 「イニシアチブ」:学校という共同体のためになることをみずからみつけ、実行する奉仕活動。
著者が、このフレネ教育の現場として訪問して報告しているのが
「箕面こどもの森学園」でした。
以前にブログに書いた「箕面こどもの森学園」に関するものを引用します。
『みんなで創るミライの学校』
箕面こどもの森学園(辻正矩、藤田美保、守安あゆみ、佐野純)
からの引用です。
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大人になって振り返ってみると、
自分たちの受けた教育は一体何だったのだろうと
疑問に思う人は多いと思います。
受験勉強でたくさんのことを覚えたけれども、
社会に出たら学んだことの大半は使うことなく、
すぐに忘れてしまったという人は少なくありません。
いや、ほとんどの人がそうなのではないでしょうか?
社会人になると、仕事に必要なことは新たに学ばなければなりません。
仕事を効率的にやる方法だけではなくて、
仕事を創造的にやる方法も必要になってきます。
今まで学校で学んでこなかったことを学ばなければなりません。
そこで改めて「学びとは何か?」という問いに出会うことになります。
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箕面のこどもの森学園では、子どもたちが入学してきたときに、
「まずは、自分を大切にしてほしい」ということを伝えます。
それは、
「自分を大切にできない人は、本当の意味で人を大切にできない」
と考えているからです。
ネイティブ・アメリカンの教えに
「神様は、一番大切なものを七番目の方向に隠しました」
というものがあります。
東西南北で四つ、天地で二つ、合わせて六つの方角がありますが、
それ以外のもう一つの方角とはどこでしょうか?
そう、七番目の方角とは外にあるのではなく、自分自身の中なのです。
子どもたちには、
「そこに何があるのかを探して自分自身に向き合っていくことが、
自分を大切にすることになる」
と伝えています。
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「何を学ぶか」より「なぜ学ぶか」、
「知識を積み上げる」より「学ぶ力を育む」ことが大事だと思います。
つづく
写真は、特に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
散歩中に撮った写真を適当に貼っています。