今月11月は、私のとっては「ドリームマップ月間」ともいえる月です。
大人向けワークブックが新しくなったこともあって、
毎週日曜日に自立実践コースの研修を受けています。
また、学校ドリマも小学校6年生の授業が2校入っています。
そのため、ドリームマップの学び直しに時間を使っています。
そのなかで、自主的と主体的の違いを学びました。
辞書で調べてもいまいちピンとこない自主的と主体的の違いですが、
ドリームマップでは、こう捉えています。
- 自主的:やり方や結果がわかっていることを、自分の意志で行うこと。
- 主体的:やり方や結果がわからないことを、自分の意志で行うこと。
調べてみると、ディズニーでも同じ考え方をしていました。
https://u-note.me/note/47485918
- 主体性がある人とは、「状況に応じて自分がすべきことが何なのかを考え、行動できる人」
- 自主性は「言われたことを率先してやること」、主体性は「言われてないことでもできること」
- 主体性を育むためには、自分で考える習慣づくり、主体的な行動を承認すること、主体性を尊重したコミュニケーションが重要
ドリームマップでは、自主性、主体性のどちらも大事と見なしていますが、
重点を置くのは、「主体的に生きる力」を育むということです。
夢は、やり方や結果がわからないことだからなのですね。
ディズニーの主体性・自主性を高める方法は、このようになっています。
- 当事者意識を持たせる
- やるべきことを明確にする
- 考えさせて自分で動く流れを作る
- 意見や行動を否定しない、任せる
- 自主性・主体性について本を学ぶ
これを見て、私は思うことがあります。
パートタイムであれディズニーに勤めようと思う人、そして採用される人は、
ある程度のレベルにあります。
自主性・主体性について、理解できる意識の高い人たちでしょう。
だから、社員研修は、その方法でいいんだと思います。
一方、最近の若者は、指示待ちだとか言われます。
それは、小さい頃から、自主性や主体性をはぐくむ、育てられ方、
教育がなされていないからではないでしょうか。
そんな自主的・主体的なマインドを持っていない人に、
主体的になる研修をやっても、そう簡単にいかないでしょう。
言われたことしかしてこなかったから、今の状態があるのです。
だからこそ、子どもの育て方が大事だなんです。
私は、学童クラブのパートをした後に、放課後子ども教室でお仕事しています。
私が働いていた学童は、特別でした。
子どもがのびのび、イキイキする場でした。
今でも、他の学童に応援に行ったりすることもあります。
そのたびに、悲しい想いをしています。子どもが可哀想だと。
大人のやりたい形で、画一的に管理され、子どもの意志が無視され、
子どもが委縮している姿が、そこにあるからです。
私の経験上、その方が多いというのが現実だと思います。
最近、ドリマの仲間が、民間の学童クラブで働き始めました。
こんなステキな場所があることを知って、ほっとしています。
私は放課後子ども教室で、
主に小学校低学年ののびのび、イキイキを見守っています。
ドリームマップでは、
小学校高学年、中学生の主体的に生きる力を育むお手伝いをしています。
これまで50回以上、ドリームマップ授業に行きました。
同じ学校、同じ学年でも、年によって、あれっと思うくらい違ったりします。
ただ、経験上、地域的には、都心に行くほど、
また、年齢が上がるほど、おとなしくなっていく、周りを気にする、
自己肯定感が下がっていく、という傾向があると感じています。
しかし、6時間授業の中で、そんな子たちが自分に向き合い、
自分の夢を見つけ育み、ドリマ作成から発表の3時間目以降に、
時間を追うごとにイキイキしてくる姿に、
ほぼ例外なく、毎回接しているのです。
来週の2校もきっとそうなると信じています。
どうしてでしょう?
それは、ドリマ授業が子どもたちの主体性を育むプログラムだからです。
個人的には、授業ということばは好きではないのですが、
変にこだわらず、通称として使っています。
- 誰とも比べません。
- できてもできなくても、そのままを受け止めます。
一人ひとりを認めてあげる支援をするので、
結果的に何もできないということはまずありません。
これって、自分の夢だろうか? 親の夢じゃないのかな、ってこともあります。
それはそれで、その子が描いているので、認めます。
本人の中に違和感が芽生えたとしたら、それでいいんです。
見ていると、本人も違うと思って、途中で夢を変える子もいます。
これって、主体性の発芽を見守っているという感じですね。
活発なクラスという前情報があっても、ほぼ必ず、1時間目の授業開始は、
みんな警戒心を持ったり、かなり緊張しています。
毎回、反応の薄い、ある意味重苦しい雰囲気でスタートします。
私は、それが大事なんだと思っています。
なぜなら、外部の人間がやってきて一日授業をする、どんな人なんだろう、
何をするのだろうと懐疑的になるのは当たり前だからです。
その重苦しさを、無理やり何とかしようとするのではなく、
素直に受け止めることが大事です。
ドリームマップの力を信じて待つつもりで、
丁寧に授業を進めていくと、場のエネルギーはどんどん高まっていきます。
ドリマの仲間の言葉があります。
「小さな人が大人になっていく過程を共にするのは自分育てですね…」
これは家族がベースになっています。
自分の子どもは特にそうですが、他の子どもでも同じだと思います。
私たち大人が、子どもに育てられる感覚が大事なのです。
私には、自分の家族体験もしかりですが、
ドリマ授業で、子どもたちの力を目の当たりにして、
学んできたことがたくさんあります。
昨日も、放課後子ども教室で、
仲よしの子たちの雲行きが突然変わったことがありました。
子ども間の喧嘩、怒ったりすねたり、周りの子たちのかかわり方、
仲直りさせられるのではなく、自分たちで仲直りする姿、
それを、ただじっと見ているだけでも、すごいなと感心しきりです。
私は、大人が子どもに対してしてはいけないことの一番は、
子どもの将来を奪うこと、だと思っています。
子どもたちが自主性・主体性をもって生きていけるように見守るのが、
大人の役目だと思います。
写真には、特に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
散歩中に撮ったものを適当に貼っています。