私は、「信じる」という言葉をよく使いますし、
好きな言葉でもあります。
ただ、それは、そんなに簡単なことではないようです。
この本からの引用です。
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分かち合うとは、相手と自分を「分かつ」ことだ。
つまり、自分にとって賛成か反対か、自分と合うか合わないか、
同感(sympathy)できるかどうかということではない。
目の前の相手を「あるがまま」尊重し、
自分のこととして解釈したり、自分の枠組みで考えたりせず、
相手の今に寄り添うことだ。
そこにあるのは
「あなたを信じる」(believe)ときのような相手への変な期待感はない
「そのままでOK」と受け入れるだけだ。
「君は、そう感じているんだね」
自分と相手を分け、相手の「今」を純粋に丸ごと受け止める。
信頼(faith)とは、そこから始まる。
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そこに気になる子どもや人がいると、どうしても、
「こうあってほしい」と思い、
「きっとそうなる」という変な期待感をもって、
「信じる」という姿勢で、接してしまうものです。
それは、今の状態はよくないから「なんとかしないといけない」
ということになります。
しかし、相手を変えることは困難です。
だから、たいがいは期待通りにならないので、
イライラし、自分も相手も苦しめることになります。
実際に、私の場合は、過去複数回、「期待」を手放すことで、
状況が変わっていった経験をしています。
今は、多くの子どもたちに接する中で、
異常とも思える行動をとる子や、心配な状況だと感じる子、
もっと親の考えや行動が変わってほしいと思ったりする子もいます。
それに対して、なんとかしようとか、きっとよくなると信じることは、
最近はしなくなりました。
未来に期待する信じ方ではなくて、いま目の前にいる子、
いまそのままにある状態で、寄り添い、見守っていくと、
まず、自分の気持ちが楽になります。
心が「健やか」になると、「ゆとり」「おおらかさ」が生まれます。
そういうふうにあれば、必ず状況は変わっていく、
よい方向に向かっていくと、私は「信じて」います。