いろんな本を読んだり、毎日子どもたちと接しながら思うことがあります。
いろんな大人がいて、いろんな考え方を持っています。
しかし、その違いが隠れてしまったり、抑圧されたりしています。
多様性は大事だといいながら、大人の世界では、
けっこう固定観念が蔓延したりしています。
一方、子どもは無邪気に違いをさらけ出しています。
『すべて、こども中心』しぜんの国保育園 齋藤紘良著に
こんなことが書かれていました。
すべて、こども中心。
大人が思う理想の子ども
(内閣府「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」参考)
- いつも健康
- 生活リズムが安定している
- 他人と協力する楽しみを知っている
- ルールをちゃんと守れる
- いろいろな人と関わろうとする
- 自分で考えなんでもやろうとする
- 自然が好き
- 命を大切にする
- 勉強が好き
- 他人の言うことをよく聞く
- 自分の意見をしっかり伝える
- 感受性が強い
- あらゆる身体を使って気持ちを表現できる
内閣府のものは、これです。
「健康な心と体」「自然との関わり・生命尊重」「豊かな感性と表現」
「思考力の芽生え」「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」
「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」「言葉による伝え合い」
こんな子どもいるのでしょうか?
理想として大事に思っているだけだったらいいのですが、
そうなるように子どもに押しつけるようになると問題です。
子どもの考える理想の大人像(10歳の男子の意見参考)
- 理想を押しつけない
- 自分よりすごいことができる
- 困ったときに話を聞いてくれる
- 甘えたいときに懐に入れてくれる
- むやみに口を出さない
- 近くにいてくれる
- 飛びついたときに抱きしめてくれる
- いつも微笑んでいる
これは至極ごもっとも。
気になるのは、10歳男子の意見参考となっていることです。
保育園で聞くのは難しいとしても、どうして男子だけなのか?
一人から聞いたことなのか?
ネットで調べても、子どもの目から見た大人の理想像というか、
大人にどうあってほしいのかというのが出てこないのです。
大人は、子どもの言うことを聞かないで、
大人の言い分を押し付けてばかりいるのでしょうか?
実際、私自身もかつては、子どもに聞いたり、
言いたいことをしっかり聴いたりすることは、
ほとんどできていなかったと思っています。
やはり、子どもの言い分を聞いてあげる気持ちが大事ということだと思います。
私が思うのは、一言でいえば、
子どもがこんな大人になりたいなと思える大人でありたいなということです。
写真は、特に意味がありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
散歩中に撮った写真を適当に貼っています。