おこがましいですが、
今回は「人間が生きるための真理」について考えてみたいと思います。
- 「がんに負けないで必ず勝つ!」と闘争心にあふれるグループ
- がんを真摯に受け止めて粛々と治療に励むグループ
- 「もう駄目なんだ」とあきらめて絶望的になっているグループ
- 自分ががんであることを忘れたかのようにすごすグループ
これは、この本からの引用です。
イギリスのグリア―という心理療法家が中心になって調査分析したものです。
結果は、
- 3.の絶望的なグループは、信仰が極端に早く、かなり早期に全員が死亡。
- その他の3つのグループの経過には明確な差は認められなかった。
この意味するところは、
- その人のやり方でがんと向き合えばいい
- 医師や医療スタッフは、患者さんの気持ちを尊重しつつ、しっかりサポートすることが大切
ということです。
これが物語っているのは、
万人に共通するいちばん良い方法というのはないということ。
一方、絶望したり、落ち込んで希望を失ったり、過度に心配したりすることが
いちばんよくないということを示しています。
人間が生きるための真理というのは、
- よくないことはみんなに共通している
- よいことは、人それぞれ違う
ということだと思えます。
その真理は、自力と他力のバランスだと思うのです。
「おまかせ医療」というのがありますが、
がんなど重い病気にかかったとき、
医師に自分のいのちを委ねてよいのでしょうか?
自分で考え、自分で決める力が、生きるためには必要です。
一方、自分で抱え込んではダメというのも明らかです。
素直に人を頼る力も必要です。
自分の意志を持ち、人を頼る、そのバランスが大事です。
上記4つのグループで、3.は絶対によくないよねと、誰しもが思うでしょう。
しかし、自殺のことを考えてきましたが、
そういう人が少なくないというのも現実でしょう。
どうしてそうなるのでしょうか?
どうしたら、3.のようになる人が少なくなるのでしょうか?
それは、コミュニティの力だと思っています。
それを考えるのが、「ここいまタウン」をつくろう!です。
<付録>
この本のタイトルは変です。
すごく示唆に富む内容ですが、著者が良いと思うことが書かれていて、
読み終えても、「心」の共通点はよくわかりませんでした。
スピリチュアリティがあるということのようですが、ピンときません。
強いて言えば、自分の意志で前向きに生きるということでしょうか。
ただ、この本の中で紹介されているこの本のなかに、
共通する行動が書かれていましたので、紹介します。
『がんが自然に治る生き方 - 余命宣告から「劇的な寛解」に至った
人たちが実践している9つのこと』ケリー・ターナー著
- 抜本的に食事を変える
- 治療法は自分で決める
- 直感に従う
- ハーブとサプリメントの力を借りる
- 抑圧された感情を解き放つ
- より前向きに生きる
- 周囲の人の支えを受け入れる
- 自分の魂と深くつながる
- 「どうしても生きたい理由」を持つ