『あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる』(アスコム)は、
ホスピス医である小澤竹俊という方が、
多くの方々を死を前に変わっていく姿を目の当たりにし、
多くの方を看取った経験をもとに書かれています。
この著者の本は2度目だと思います。
【学びの時間】いのちはなぜ大切なのか - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
今回、特にコメントはありません。
以下、引用します。
--------------------------------------
人が人生最大の苦しみを抱え、
最も弱くなるのは間違いなく「死を前にしたとき」だと私は思っています。
そのような状態にあっても、というより、そのような状態だからこそ、
弱さから生まれる本当の強さを身につける患者さんが、
たくさんいらっしゃるのです。
まず、心から感謝することができるようになります。
---------------------------------------
私は以前、ある若者が、ホスピス病棟などでカウンセリングをされている方に、
「なぜ命のかぎられた人に時間とエネルギーを注ぐのですか?」
「どれほどかかわったとしても、その人はなくなってしまうのですよね?」
と尋ねているのを見たことがあります。
その問いは衝撃的でしたが、私なら、その問いに対しては、
「人は誰でも、幸せになるために生まれてきたと信じているから」
と答えています。
重い病気にかかったら、この世を去るときがまじかに迫っているからといって、
その人が幸せを実感してはならないということにはなりません。
また、自分の大切なものに気づき、
自分らしく生きていくのに遅すぎるということもありません。
どんな人生を歩んできたとしても、それぞれの人が、それぞれの幸せを実感し、
後悔のない人生を送ることはできるのです。
------------------------------------------
解決できない苦しみを抱えたとき、少しでも苦しみを和らげ、
穏やかな気持ちになるために必要なこと。
それは、弱い部分も含めて、理想の自分ではない自分、
不完全なありのままの自分を認め、受け入れることです。
自分や他人をいたずらに責めるのではなく、
頑張ったけれど失敗してしまった自分、
本当は完全ではない自分の姿で生きられるようになるためです。
それこそが、背伸びをすることも強がることもなく、
本来の姿で生きられるようになるための第一歩であり、
どんなときでもしなやかに前を向いて生きられるようになるための
第一歩であると、私は思うのです。
--------------------------------------------
ありのままの自分で生きることは、欠点を放置することではなく、
買えられるものは変えていく向上心を持つことが、私は大事だと思います。
あなたに他人を変えられないように、他人もあなたを変えられない。
人は弱い自分を認め、受け入れたときにはじめて他人の弱さを認め、
受け入れることができる。これは私の持論です。
--------------------------------------------
人生は、自分を理解してくれる人を探す旅であると言えるのかもしれない。
① I am OK. You are OK.
② I am OK. You are not OK.
③ I am not OK. You are OK.
④ I am not OK. You are not OK.
①に当てはまる人がいるなら、その人との関係を大事にし、
②~④に当てはまると感じたなら、
その人との距離感や関係性を見つめ直しましょう。
自分以外の人間をなんとか変えたいけれど、変わらない。
その理想と現実のギャップに、人は苦しむのです。
しかし、あなたにも変えられるものがあります。
それは、あなた自身と、あなたと相手との距離、関係性です。
==============================