【学びの時間】豊かな国に暮らす日本人が忘れてしまった(?)こと

 昨年末に、池間哲郎著

『あなたの夢は何ですか? 私の夢は大人になるまで生きることです』

を読んで、アジアチャイルドサポートを知った。

 

その時に、書いたのがこのブログ。

今もその想いは変わっていないし、最近の状況を見るにつけ、

思いはさらに強まっている。

ボランティアの一番大事なこと - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

ボランティアの原点は? - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

 

 そしてこの連休に読んだのが、

『最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること』

そこに、こんな貧困にあえぐ子どもたちの言葉があった。

 

「私の夢は、大人になるまで生きることです」

 

「君の夢は何なの?」

「一度でいいから、おなかいっぱいご飯が食べてみたい」

 

「こんなご馳走を一人で食べることはできません。

家に持って帰って、お父さんやお母さんと一緒に食べてもいいですか?」

 

池間さんは、ボランティア活動に必要な4つの戒めを示されています。

  1. その土地の人を心から尊敬すること
  2. 起きていることを知ること
  3. 少しだけ分けること
  4. 最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること

 

最後の言葉は、池間さんの体験から生まれてきたものです。

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フィリピンのスモーキー・マウンテンのゴミ捨て場で、

素っ裸の5歳くらいの男の子が懸命に働く姿に出会った時のことです。

足の先から頭のてっぺんまで真っ黒、足は傷つき血が流れている。

ゴミを拾う手を見ると爪がめくれている。

そんな少年を見ていて、最初は「可哀想だなあ」と思いました。

しかし、しばらく見ていたら、自分の中で信じられないことが起きたのです。

突然、私の目から涙がボロボロ流れてきました。

そして、こう思ったのです。

「こんな小さな子どもでさえも必死に生きている。

それなのに、オレはいったい、今まで何をしていたのだ。

恥ずかしい。

真剣に生きていかないと、この子たちに失礼だ。」

と心の底から思いました。

これまでの自分の無様な人生、生き方に深い反省が生まれたのです。

そして一生懸命に生きるからこそ、

自分の命も他人の命も尊いと思えるのです。

真剣に生きてこそ、人の痛みは悲しみは胸に伝わってくると思います。

最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命生きることです。

断言します。

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そしてこうも言われています。

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どんなに貧しくとも、家族を愛し、親を大事にすることもたちから、

日本の子どもたちが学ぶことはいっぱいあります。

豊かな国に暮らす日本人が忘れてしまった、

人間として最も大切なことを勉強することにもなります。

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最近の緊急事態宣言下の人々の身勝手な行動の報道を見るにつけ、

この人間として最も大切なことや感謝を

多くの人が忘れてしまったのではないか、そう思えるのです。

 

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