学童保育の残り僅かな時間を楽しむ

子どもが一人ひとり違うように、大人も一人ひとり違っている。

だから、子どもへのかかわり方も、大人によって違っている。

 

では、Solという大人は、子どもにどう関わってきたらいいのだろう?

 

それを正面切って問うようなことはあまりないけれど、

2年前の7月末から学童保育に通い始めて、

心のなかにずっとあった問いでもある。

 

特に、あのやり方がいい、これをすべきだということはなく、

基本的にただそこにある、自然体で子どもと一緒にいる、

これまでそうしてきたなと思っている。

 

なんのためか?

 

子どもたちが、自ら育っていく力を大事にし、

のびのび、すくすく成長できるようにお手伝いをすること。

 

この2年間、子どもたちといろんなことをやってきたなと思う。

鬼ごっこ、かくれんぼ、虫取り、トランプなどなどのゲーム、.....

子どもたちがやりたいということには応えてきて、

その時は自分も楽しんでいた。

ただ、子どものように無邪気に一緒に遊べる人もいるけれど、

私のどこかには、

「子どもたちが求めているから、一緒にやってあげよう」

という気持ちが、心の中のどこかにあったと思う。

 

そんな中で、私が自分で一番楽しめるのは、

絵本を探して読んであげるのと、やはり工作。

絵を描くのは、紙に向かっても、なかなか出てこないけど、

工作は、素材があれば、割りと何かをつくってしまえる。

 

私には、小さいころも含めて、自分が工作好きだと思った記憶がない。

しかし、学童保育に来て、いろいろ作り始めると、

次々に、図書館で本を借りたり、ネットで調べたりして、

素材も用意して、あるいはそこにあるものを使って、

この2年間、いろんなものを作ってきた。

 

いろんなものを作っても、すぐに壊れる、いや壊されてしまう。

「これボクのもの!」

と独り占めにする子がいて、面倒も起こったりする。

それでも、作っていると、興味を示す子も多く、

よく一緒にいろんなものを作ってきた。

 

この学童保育勤務は3月までで終わっていて、

緊急事態宣言の関係で、5月は臨時の応援できているので、

最初はほとんど工作はしなかった。

よくトラブルを起こしていた子が来ていなかったり、

子どもたちにあまり手がかからなくなっていた状況があって、

手持ち無沙汰の時間があったので、なんだか自然に、

これまで以上に工作をることになった。

ここに書いたように。

<Tip& Episode> いくつかの節目の中で - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』


子どもたちの土地がどんどん拡がっていってほしいと思っている。

そのために私にできることの一つが、工作。

 

私が、首をひねったり、考え込んだり、一生懸命手を動かしていると、

子どもたちは、関心を持って寄ってくる。

最終形が予想できなかったりするので、

「なに作っているの?」

「なんになるの?」

と聞いてきたり、

「きれいに色塗ってね」

「今度はこれ作ってね」

と言ってきたり、

「Sol、すごいね!」

「Sol、頑張ってね!」

とか感心して、応援してくれたりする。

 

興味のある子は、

プレラノドンやアンキロサウルスを、同じように作ったりした。

あまり工作好きでない子は、自分ではやらなくても、見ている。

 

私が作っても、できたもので、

子どもたちが頻繁に遊ぶということもあまりしない。

その代わり、自分で作ると、それで楽しそうに遊んでいる。

おもしろいなと思うのは、

自分で作ったものは大事にするけど、

出来合いのものや、人が作ったものは、いわゆるおもちゃにする。

だから、すぐ壊れる。

それでもいいなと思っている。

 

子どもたちを見ているとおもしろい。

  • 作ったら、それで興味がなくなる子もいる。
  • 作ったものを使って遊んで、何度も修理したり、改良を加えたり、他のものに進化させたりする子もいる。
  • 自分はやらないけど、ほかの子を手伝う子もいる。
  • 自分で発想できなくても、なぞって描いたりすることで、自分で描くことをし始める子もいる。
  • 電車にしか興味がなかった子も、いろんなものを作り始める。

促しても、無理強いはしないので、

子どもたちが自らやろうという範囲でやればいい。

 

「子どもは親の背中を見て育つ」といわれる。

また、

「子どもは、大人の言うことは聞かないけど、

大人がやることはしっかり見ている」

これは、学童保育にいて肌で感じること。

 

私は、大人が背中というより、

「何かに取り組む全体の姿を見せる」

「子どもに言うばかりではなく、自分で何かする」

「子どもたちが、なんだかいいな、と思えることをする」

ということが大事だと思っている。


そういう意味では、

Solは、子どもたちから一目置かれる存在でもある。

これが私の、子どもたちと関わる自然体なのだろう。

 

の学童保育は、私が働く場として恵まれているけど、

どうしても、一般的に学童保育のような場所では、

子どもをコントロールしようとしがち。

実際、同じ市内の同じ経営の学童保育は、

子どもの時間と行動が、子どもの意思いかんにかかわらず、

みごとにコントロールされている。

そんなところでは私は働けない。

 

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結局この2週間で、こんなものをつくった。

一昨日と昨日は、ロケットや恐竜に色塗りをして、一応やり切った感じ。

 

府中の放課後子ども教室は、あと一週間は動かないので、

来週も学童保育に3日間行く予定。

また何かを作って、それらを残してお別れということになりそうだ。

 

ありがとう!