前々回の64は、この言葉で終わっています。
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こういう場所に行けば、手厚いサポートが得られ、居場所ができます。
しかし、そこは公共の学校ではないので、
フリースクールも含めて、こういう場所は、お金がかかるんです。
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これはとっても残念なことです。
防衛費その他、そんなところにお金をかけないで、
その一部を教育投資に回してくれたら、多くの子どもたちは助かります。
日本の将来に希望が持てるようになります。
教育への投資ほど、日本の将来にとっての確実性の高いものはないはずです。
日本ばかりではいけないので、地球の将来と言っても過言ではありません。
国の政治に頼れない中、現場では、いろんな試みがなされています。
私が、『不登校でも学べる』(おおたとしまさ著 集英社新書)のなかで、
最も「いいな」「すごいな」と思ったのは、学校内フリースクールです。
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広島県のいくつかの学校には、
「校内フリースクール」とでもいうべき部屋がある。
空き教室に絨毯を敷き、ソファを置き、やわらかな色のカーテンを取り付け、
学校らしくない部屋を目指して改装してある。
誰とも会わずにそっと入室できる動線にも配慮してある。
一人で勉強に集中できる個室もある。
無為狂いはボードゲームなども用意されている。
保健室登校は校長室登校のような、間に合わせ感はないし、かといって、
学校外の施設に通わなければいけない疎外感を味わうこともない。
2019年から県の教育委員会が主導して始まった「スペシャルサポートルーム」。
2022年度、7つの小学校、25の中学校、
1つの義務教育学校の各指定校に設置されている。
県の教育指定校になると、担当教員が一人配置される。
これにならい、市や町の教育委員会が、
独自の校内フリースクール設置に取り組むケースも出てきている。
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というのです。
学校内にフリースクール的なものがあれば、お金はかかりません。
すなわち、困っている子が全員、その恩恵にあずかれるのです。
もちろん、どこまで施設や人員が整っているかにもよります。
正直、こんな取り組みがあるんだと驚きました。
ただ、冷静に考えると、現場の人たちは、現状の厳しさを知っています。
だから、子どもたちのために。なんとかしないと思うのは当然でしょう。
そこに、想いと行動力のあるのあるリーダーがいれば、
地方自治体レベルでできることがあるということを、この話は物語っています。
広島県教育委員会個別最適な学び担当の蓮浦顕達さんの話。
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もともといくつかの学校では、
不登校気味の子どものための別室を用意していました。
でも人員は足りないし、環境整備も不十分でした。
2018年に就任した本件の教育長の平川理恵が、
神奈川県横浜市の中学校で校長だったときに、
校内フリースクールを立ち上げた知見を持っており、それを活かしました。
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※個別最適な学び担当:
子どもの実態に応じた多様な選択肢と自己決定を意識した教育活動がミッション
さらに本文から引用します。
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スペシャルサポートルームも単なる居場所ではなく、
個別最適な学びの場として、
子どもたちが成長できる部屋であることをコンセプトにしている。
具体的には、相談する力、自分の強みを活かす力、
および苦手な場面でSOSを出せる力を高めるように関わるが、
通常の教室への復帰を前提にはしていない。
「生きる力」さえ育めるなら、
必ずしも通常の教室を経なくてもいいというコンセプト。
保護者、担任、校長などと相談して、
スペシャルサポートルームですごすと決めた子どもには、
一人ひとり個別のサポート計画が立てられる。
個別学習だけでなく、積極的に協働学習を組み合わせる。
個別学習に関しては、一日単位一週間単位で、
どういう時間割で何を学ぶかを担当教員と相談しながら、
最終的には自分で決める。
教科によっては、通常の教室でクラスメイトといっしょに授業を受け、
教科によっては、スペシャルサポートルームで個別に学習することも可能。
協働学習に関しては、各校でリアルな調理実習に取り組んだりするだけでなく、
他校のスペシャルサポートルームと合同で教師を招き、
オンラインで授業をしてもらったりもする。
そもそもが、自分に合った学びの場と出会えるようにする
大きな枠組みの一環としての取り組み。
学校内には、通常の教室もスペシャルサポートルームもあって、
校外には教育支援センターやフリースクールがあって、
子どもたちが自分に適した場所で
社会的自立に向けて学んでいける環境を整えていくことが大事だと考えている。
県市町の教育委員会と民間のフリースクール関係者との意見交換会なども
開催される予定。
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この平川理恵教育長がすごい!
「広島県の公教育」が大変貌、教育長・平川理恵「もっと教委は現場に行け」の真意 国際バカロレア、イエナプラン、不登校支援ほか | 東洋経済education×ICT (toyokeizai.net)
そして、広島県知事・湯﨑英彦もすごい!
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大人ができないことを子どもにやれと言うことはできない。
教育の向かう先は、すべて1つのゴールに集約される。
それは「子どものためになっているかどうか」だ。
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この言葉が響きます。
イエナプランの効率の小学校ができるという話を聞いて、
2年くらい前に、驚いていました。
それは福山市、広島県でした。
その意味がいまわかりました。
こんなことが県レベルで行われている、
この現実をこれまで知らなかったのです。
きっと多くの人が知らないままなんです。
写真に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
手元にあった写真を適当に貼っています。