【学びの時間】一生、懸命はたまらない?

この前に、 「最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること」

のブログを書いた。

【学びの時間】豊かな国に暮らす日本人が忘れてしまった(?)こと - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

この一生懸命という言葉、結構重たいのである。

 

一生、懸命に生きると、これはたまったものではないな、と思ってしまう。

 

もともとは、「一所懸命」だったということで、

その意味は、昔武士が賜った「一か所」の領地を命がけで守り、

それを生活の頼りにして生きたことに由来している言葉なのだ。

それが、「物事を命がけでやる」という意味に転じて、「一生懸命」となった。

いまでは、一生懸命が標準的に使われているようである。

「一生懸命」「一所懸命」どちらが正しい? | ことば(放送用語) - 放送現場の疑問・視聴者の疑問 | NHK放送文化研究所

 

私は、早急(さっきゅう)を「そうきゅう」といったり、

重複(ちょうふく)を「じゅうふく」といったり、

また「ら抜き言葉」が使われるのを聞くと、気持ちが悪い。

ただ、これからは、一生懸命のように、それらが主流になっていきそうである。

 

それはさておき、「命がけでやる」ということばから、

昨日の「生きがいについて」のオンライン読書会で出てきた

「使命感」という言葉が思い出された。

この「命を使う」とかく「使命」がまた重い。

ただ、「使命」というと自分が成す役割という感じだが、

なぜか「感」をつけて「使命感」というと、

ずんと重くなる感じがするのはなぜだろう。

たぶん、使命感という言葉が、

最近のコロナ禍の医療従事者の「使命感」で、

グンと重く感じられるようになったのかもしれない。

 

「宿命」「運命」「使命」「天命」について調べてみた。

 

「宿命」

  • 自分の力では変えられない、生まれつき決まっている性質や体質や運など

 

「運命」

  • ”あらかじめ定められた未来”というイメージがある。
  • 大まかな設計図はあるけれど、設計図は後から変えられるし、運命は自分で決めることができると、思いたい。
  • 「運命」とは、命を運ぶ「車」 - 大まかな道路はあるけれど、車を実際のどう走らせるかは、自分次第という人もいる。

 

「使命」

  • 自分が果たすべき役割で、その時々で変わる。
  • 母である、長男である、会社の社長である、医師、総理大臣など。
  • 生まれてきた意味で使うこともある。

 

「天命」

  • 生まれてきた意味。
  • 生まれる前に自分が天と約束してきたもの。
  • 生まれてくるときにいったん忘れてしまうので、なかなか自分で見つけることはできない。
  • 他者や世界に対して、どんな貢献をするのかという抽象的なイメージのもの。

私自身にとって「天命」は「ライフワーク」と言い換えることができそうである。

 

f:id:solcafe:20210504103138j:plain

写真には、特に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮ったものを適当に貼っています。