この本は、平成16年に出版されているが、私はこれまで、
沖縄発のアジアチャイルドサポートの存在を知らなかった。
認定NPO法人 アジアチャイルドサポート (okinawa-acs.jp)
この本の最後に「ボランティアの大事な3つのこと」が書かれている。
一つ目は、わかる、知る、理解するということ。
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貧しさが原因で毎日4万人以上の人たちが死んでいく。
一年間では、1,500万人が死んでしまう。
そのほとんどは、何の罪もない子どもたちなのです。
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新型コロナウイルスの世界の死者数は、
「7日間移動平均で1万人超が続いている」
という報道がある。
上記は16-7年前のデータと言えども、
コロナウイルスに比べても、すごい数字である。
二つ目は、「少しだけ分けてください」。
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100%の愛はいりません。1%、いや0.1%だけでいいのです。
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私は、ユニセフ、国境なき医師団、カタリバに
わずかなマンスリーサポートをしている。
今回、ミニマムの金額ながら、
アジアチャイルドサポートのサポーターに登録した。
定年退職後、寄付金額を減らしてきたので、
4つ合わせても、わずかに月5,000円だけ。
三つめは、
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私が一番伝えたいこと。
一番大事なもランティアとは、誰かのためとか、人のためとか、
世の中のため、社会のためになにかをすることではない、ということです。
一番大事なボランティアは、自分自身が、まず一生懸命生きること、
私はそう思います。(中略)
私が言いたいのは、あの子供たちは、たとえマンホールの中に暮らそうが、
ゴミ捨て場の中で暮らそうが、一生懸命生きているということです。
どんな状況であろうとも、必死になって生きている。
だから大事にしたいといっているだけなのです。
ありあまるほども食べ物がある恵まれた環境の中で暮らしている私たちですが、
そうした豊かさが私たちに「命の尊さ」や「生きることの大切さ」を
見失わせているのではないかと感じています。
だからこそ、日本中の子どもたちが、
アジアの貧しい子どもたちから真剣に生きる大切さを学んでほしい。
そして一生懸命生きることの大切さに気付いてほしいと思っているのです。
だから、一番大事なボランティアは、
自分自身が一生懸命に生きることなのです。
一生懸命に生きる人じゃないと本当の命の尊さはわかりません。
真剣に生きる人じゃないと、人の痛みや悲しみは伝わってこないと思うのです。
誰かのため、人のためではなく、自分自身が懸命に生きる。
それが私たちにできる一番大事なボランティアなのです。
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これを読んで、私なりに思いをめぐらせてみた。
つづく