<Tip & Episode> 価値感とつきあう③ 言うは易し、だから言う

「自分の領域で生きる」といいながら、

それを実践するのは、そう簡単な話ではない、

そういうことを、子どもたちと接しながら感じている。

 

その子育て、子どもと接する難しさは、

今日のTipにあるように、万国共通のようだ。

 

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Authoritarian vs. Authoritative Parenting
Reader's Digest, August 2019

"There's only a few letters' difference between the words authoritative and authoritarian. But when it comes to parenting styles, those few letters mean a world of difference between the two schools of thought. There are very different styles, different approaches, with very different end goals." says psychotherapist Alyson Schafer, the author of Honey, I Wrecked the Kids. Authoritarian or autocratic parenting aims to raise an obedient child by forcing the child to behave according to the parents' will. Authoritative parenting has much higher faith in the child. The parent believes that the child is teachable, and sees discipline as a teachable moment.

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昨日の土曜日、8月に2回目の土曜日の学童保育に行った。

その子は、朝9時半過ぎに、虫かごをもって、

バーべの森に行く気満々でやってきた。

カブトムシもクワガタももういないよと言っても、

当然聞く耳は持っていない。

行くなら早い方がいいということで、すぐに出かけた。

案の定、カブトもクワガタもいない。

いたのは、カナブンと蝶(タテハ、ジャノメチョウ系)、蝉。

そして、勘弁してよというくらい蚊がいた。

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バーべの森にも何度か行き、カブトやクワガタ、カナブン、バッタなどなど

虫たちと遊ぶ時間も多かった、長くも短い学童保育の夏が、昨日で終わった。

市立の小学校はもう2学期が始まっているが、

明日が始業式の私立の小学校の子がいるので、先週も毎日、朝から開けていた。

 

8月は、22日間、約200時間(休憩時間含む)も学童保育にいたことになる。

そして、あらためて感じる。

  • こんなにもやりがいのあることはない。
  • 子どもたちが育つお手伝いができている。
  • Solのお話を、とっても楽しみにしてくれている。
  • 子どもたちは純粋だから、こちらも純粋になる。
  • 日々学びや気づきがある。
  • 子どもたちから、エネルギーをもらっている。
  • 興味のあることは不思議なくらいあるし、興味がないことはすっぱりない。
  • みんなが違っているが、微妙なバランスで行動している。
  • そのバランスには、大小の揺らぎがある。
  • そもそも、子どもたちから信頼されないと、やっていけない。
  • 実感として楽しいのは、受け入れてもらっているからに違いない。

 

夏休みの後半、ちょっとタガが外れた感じになっていた。

夏休みの解放感が、そうさせているのだろうか?

2学期になれば、少しは落ち着くかと思われたが、先週月曜日の始業式後に、

その状態は、さらにコントロール不能な感じになってきた。

 

冷静に考えると、みんながみんなではなく、

二人の男の子(1年と2年生)に引っ張られていると思える。

それぞれ家庭の事情も違い、育てられ方も違い、行動も違うが、

あまりにも目に余る傍若無人な行動をとる時がある。

特に、1年生は、赤ちゃん返りした感じで、

言えば言うだけ、逆にエスカレートする。

悪い子ではなく、幼い。

そもそも悪い子なんていないので、

やってほしいことがちゃんとできるかどうか、という点においての話。

しかし、あまりにも目に余るので、

authoritarian or autocratic parenting style

になりかける瞬間が何度かあった。

 

数日前に、「自分の領域で生きる」を書いたのに、

「あなたの領域で生きる」をしているのだった。

 

その子がどうしてそういう行動をとるのか、

そこには必ず何か理由がある。

それは理解し、憶測はしたりもしているが、そうはいえ、

どうしても、イライラする感情はぬぐえない。

 

私自身が、それを体感できるのは、

ひとつには、こうやって考え、書いていることが大きいと思う。

「言うは易く行うは難し」ということわざがあるが、

言うだけでやらなければ問題だけど、

言うことで意識が持続できれば、こうやって言う(書く)ことが大事。

 

ここに書くこと、そしてSol Cafeノートに書くことで、

意識ではなく無意識が、常にそれに向き合っている状態にあるのだと思える。

本来は、意識しなくても、I-Messageで伝えることができるのが、

真に自分の領域で生きているということになるのだが、そこからは程遠い。

それでも、意識しても何度も忘れる、そんな意識的無能から、

有能に向かいつつあると思って、何度もそこに戻ってくるのが大事。

 

今回も、「自分の領域で生きる」を実践すること、

その大切さを感じることができた。

そのためにすることは、何も難しいことではなく、

You-Message(相手の領域の言葉)ではなく、

I-Message(自分の領域の言葉)で、その子たちに接すること、

これを毎回思い出すことが、何よりも大事だと思うことができた。

ありがとう。