生きがいとは⑦

子どもの成長に触れることが、何よりの生きがいと思える

今日この頃ですが、前回のブログの後、

印象的なことがあったので、その続きを書きます。

 

その子は、発達障害といってもとても軽いので、

うまく見守れば、かなりキャッチアップして行けるし、

逆に自分の道をすなおに生きていけるのではないかと思えます。

 

これまでは、カタカナの書き方の練習が宿題でした。

先週金曜日から漢字の練習が始まり、

漢字ドリルを出して、“大”の字を練習しました。

来るなり、今日から漢字をやるんだと嬉しそうに言っていました。

そして、やり終えて、ランドセルにしまっても、

友だちがくると、漢字書いたよと言い、

あとでまた漢字ドリルを出してきて眺め、

漢字書くんだと説明してくれました。

カタカナはイマイチ身が入らなかった感じですが、

漢字を書けるのがとっても嬉しいのが、伝わってきます。

 

その子は、思い通りにならないとき、

癇癪を起すことも多々ありますが、

大人とスキンシップして遊んでいるときの笑い声が、

とっても印象的です。

心から楽しい!

そんな純粋無垢な笑い声を出すのです。

 

こういう子どもたちがすくすく育つには、

親のかかわり、周りの大人のかかわり、

そしてさらに、子ども同士のかかわりが、

とっても大事だと思います。

 

いまの学窓保育は、1年生の男の子が2人、

3年生の女の子が1人です。

もう一人の男の子は、週に何回も習い事があって、

着いたら宿題やっておやつ食べたら、

すぐに帰ってしまうので、実質2人です。

 

たぶん来年春には、人数がぐんと増えると思われるので、

今とっても貴重な体験をさせてもらっれいます。

 

発達障害の男の子は、学校の特別支援学級では唯一の1年生。

上級生も一緒にいますが、

ほかの子も、より高い発達障害の子たちです。

そんな状況なので、彼にとっては学童保育が、

すごく大切な場だと思います。

 

3年生の女の子が、ほんとうによく一緒に遊んでくれます。

とっても仲よく遊んでいるように見えます。

彼はその彼女が好きで、大人の言うことは聞かなくても、

その子の言うことはよく聞きます。

 

そんな彼女が、学童保育の責任者の女性に話し始めたのを

横で聞いていました。

今日、その男の子につらく当たったのは、

我慢ができないことがあるから。

ずっと気を遣って我慢してきたけど、本音を聞いて。

嫌なことが5つあるんだよ。

………

 

すごいなと思いました。

彼女は彼女なりに、嫌なこともあるけど、

2人だけの状況のなかで、よく考えて接しているんだな、

と感じました。

 

彼女は、彼が特別支援学級の子だとは知りません。

学校が違っていて、彼女の通う学校には、

特別支援学級がどうもないようです。

それもあって、

もう一人の1年生の男の子と接するのとは違う苦労があるのは、

その子の性格の違いのように感じているのでしょう。

彼女が彼のことを大切にしているからこそ、

日々の学童保育の生活が楽しく過ごせています。

 

その話を聞いていて、かわいいなと思うと同時に、

子どもだからという見方をしてはいけないなと思いました。

小学校低学年の子どもたちと接していると、

彼女のように、ほんとうにしっかりしたものを持っていることがわかります。

それを大人の都合で損なってはいけない、ほんとうにそう思います。

 

彼女も成長しています。

みんなが成長できる学童保育ですね。