〈Tip & Episode〉しつけの心得_強くしかるよりも

『パパは脳研究者』(三谷宏治)より

 

---------- 抜粋 ------------

テレビゲームをしている子どもに

  1. 「こらっ、勉強しなさい!」で、やめさせたグループ
  2. 「そろそろ勉強をはじめたらどう?」で、やめさせたグループ

に分けて、最終的にはゲームをやめてもらう実験。

子どもに、「あのゲームはどれくらいおもしろかった?」と聞くと、

  1. 「すごくおもしろかった」
  2. 「そんなにおもしろくなかった」

とそれぞれ答える。

 

しかられて強制的にやめさせると、

「もっとゲームをやりたかったのに、やめざるを得なかった」

わけで、ゲームをやめたのは、単に状況が許さなかっただけのこと。

 

優しく諭されてやめると、

「やめたくなかったはずなのに、やめてしまった」

という気持ちと行動の不一致(認知的不協和)が生じる。

こうなると、「ゲームをやめた」という自分の決断を

自分の内命心理から説明しなくてはならなくなる。

 

実際、親が優しく諭す接し方を根強く続けると、

いつしかゲームに対する興味を失ってしまうことが証明されている。

このように、強くしかるのはできるだけ避けながら、

忍耐強くしつけることが、理想的な教育である。

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通っている学童保育では、

一人ならまだしも、複数の子どもが言うことを聞かないと、

なにせ、常時来る10人のうち、男の子7人、女の子3人ということもあり、

私もついイラっとして、声を荒げてしまいがちです。

少なくとも、いまの学童保育に来ている子たちを見ていると、

男の子と女の子では、明らかに行動パターンが違います。

女の子がおとなしめということもあるのですが。

 

そんな毎日、私自身、けっこう我慢強くなったとは思っていますし、

子どもたちがかわいいので、イラっとすることもほとんどなくなりました。

 

最近は、いろんな本を読んで勉強してきたこともあってか、

さらに辛抱強く、諭しながら接するようにしています。

この本は、それでいいんだと言ってくれているのでした。