今回は、引用ではなく、この本から抜粋・要約してみました。
この本、本屋の棚にあったのを見て、図書館で借りて読みましたが、
3歳までの子育てには、すごく役に立つ本だと思います。
子育てが何より好きという脳科学者の著者が、
娘の誕生から3歳に至るまでの娘の成長と、
親としての子育ての様子を、克明に記載しています。
子どもそれぞれ違うので、その通りにする必要はないと言えますが、
すごく参考になるのではないかと思います。
娘に赤ちゃんができたら、プレゼントしたい本です。
------- (抜粋) -------
ヒトは扉を開けて外へ出る。
ただし、扉を開けるだけなら、サルや飼い猫でもできる。
扉を開けることは、必要さえあれば、自発的にマネできる行為だから。
しかし、自発的に「扉を閉める」動物はいない。
扉を閉めることは、「不自然な行為」だから。
このように、
- 自発的に育むことのできる行為
- 自発的に育むことができない行為
があり、後者は、
- 扉を閉める
- 靴をそろえる
- おもちゃを片付ける
等々。
これらは、脳にとっては不自然な行為で、自発的には成立しない。
これを成立させるのが「しつけ」。
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今の学童保育で、自発的には成立しない不自然な行為はたくさんあります。
- 靴をげた箱に入れる(靴箱というべきか)
- 手を洗う(冬には、うがいする)
- 連絡帳を出す
- まず、宿題をやる
- 終わったら片づけて、ランドセルを自分の棚に置く
- おやつのときには、当番が机を拭く
- 姿勢を正して、いただきます、ごちそうさまをする
- 外遊びのときには、並んで公園に行く
- 遊びが終わったら片づける
その他、ちゃんとあいさつやありがとうを言う、.....
こうやって書き出すと、数えたらきりがないくらい、
不自然な行為があることに気づきます。
しつけないと、ちゃんとできるようにならないとすれば、
どうしたらいいのでしょう?
小学低学年の、特に男の子は、
サルかと思える行動をとることが多い状況で。
それが、過去2回の
- 待つということ
- しからないということ
なのでしょう。
------- (抜粋) -------
しつけとは、
- 片づけなさ~い!
- 片づけないともう遊ばせない!
と怒鳴ることではない。
しつけは、究極的にはこの二つに分類される。
- 強化(ほめること)
- 弱化(しかること)
どちらにせよ、しつけがおこなわれると、「内面化」が起こる。
内面化は、子どもが親の行動や判断をモデルにして、
自分に取り入れていくことで、内面化が成功すると、
もう強化や弱化という外的な要因がなくても、
自分の規範に基づいて行動をとるようになる。
子育ての最終目的は、
「他人の指示を毎回仰がなくても適切に行動できる」
ように導くこと。
「親がいなくてもひとりで立派にやっていけるように導く」
ことこそが教育の神髄。
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では、「ほめること」と「しかること」は、どちらがいいのでしょうか?
『続 子どもへのまなざし』によると、しかってはいけないようですが。