『いま、ここで輝く。』(おおたとしまさ著 エッセンシャル出版社)は、
「イモニイ」について書かれた本です。
イモニイとは、
矢川プラス@国立の一周年記念イベントに登壇された井本陽久という方です。
【学びの時間】安心して学び合える園・学校をつくる - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
イモニイの「いもいも」とは、こんな場所です。
この「いもいも」は、
以下のようなイモニイの想い・考え方から生まれたのだと思います。
3つ引用します。
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いま私たちは、めまぐるしい社会の変化に、つい目を奪われ、
いつの間にか目が回ってしまい、
目の前の子どもたちのことが見えなくなってしまってはいないだろうか。
急激なグローバリゼーションだとか、情報技術の発展だとか、
AI(人工知能)の進歩だとか、たしかに世の中は大きく変化している。
だから、教育も変化しなければいけないとも叫ばれている。
しかし、ともすると、そのような言説をもとに繰り広げられる教育論議は、
世の中の変化に、
どうやって子どもたちを対応させるのかという話に陥りがちだ。
まったくあべこべだ。
子どもたちが未来をつくるのであって、
当たりっこない未来予想図の合わせた子どもたちをつくるのではない。
教育の役割は、子どもたちに未来をつくる力を携えさせることであり、
未来に怯えさせることではない。
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普通のひとは、どうやったら上手く教えられるのかとか、
メソッドを知りたがるじゃないですか。
でも井本は「やり方じゃないんだよ、キャラを使うんだよ」と言い方をします。
それぞれの先生が、
自分のキャラに合ったことをしていれば生徒は必ずついてくると言います。
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土屋(土屋敦(イモニイの同級生 「男のパスタ道」作者)が切り出す。
「どうやったら子どもたちを伸ばせるんだろう?」
イモニイは笑う。
「何言ってんだよ。伸ばさない。子どもたちは勝手に伸びるんだよ」
土屋さんはその一言で衝撃を受けた。
言われてみればその通りだった。
「子どもそれぞれのいいところを伸ばす」
という表現も違うと言われた。
「だって、いいところは誰が決めるの?
その時点で大人の価値観で子どもを「評価」してるじゃん」
というのが、イモニイの論理だ。
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そんな土屋敦さんの記事がありました。
「いもいも」教室講師・土屋敦さん 自主性を伸ばす料理ゼミ、栄光学園の学びが原点|学習と健康・成長|朝日新聞EduA (asahi.com)
私自身、教師の経験はなく、イモニイのことを知らないし、
その授業を見たこともありません。
ただ、イモニイは、
「子どもたちの秘めた力を信じる人」であることは、
間違いないと思います。
「子どもの能力を引き出す」、そんなおこがましいことを考えてはいけない。
子どもたちを信じて任せることができれば、能力は自然と育っていく。
私たち大人の役割は、子どもたちが秘めた能力を伸ばすことのできる
「環境」と「糸口」を作っていくこと。
これは、これまでここに書いてきて、これからも書いていく、
子どもたちの将来を支えている人たちが、すでにやっていることです。
私もそうありたいと思います。
個々の力の集合体が「ここいまタウン」であり、私の想い・夢なのです。
最後にもう一つ引用して、このブログを終わります。
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論理ではなく、根拠を疑う思考法は、コミュニケーションにおいても役に立つ。
意見がぶつかり合うとき、「考え方」が違うことは実は少ない。
違うのはやはり「前提」だ。
お互いが立つ前提に目を向ければ、違いの理由がわかる。
違いの理由がわかれば、違いの理由はわかる。
違いの理由がわかれば、話し合いの糸口がつかめる。
それが、前提を共有していない相手とのコミュニケーションの作法である。
これができないと、ダイバーシティ社会の中で、孤立してしまう。
ひとはみな、自分なりに論理的に考えている。
だから、自分の考えが正しいと思っている。
でも全体となる根拠が間違っていたら、
その上にどんな緻密な論理を組み立てても正しさは得られない。
だから、人間は理路整然と間違えることができてしまう。
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