「ブラックエンジン」と「ホワイトエンジン」というのがある。
「ブラックエンジン」とは、不安や恐れやプレッシャーなどによる動機。
- このままでは会社をクビになって生活できなくなる。
- 失敗したらまわりにどう思われるか考えると恐ろしい。
「ホワイトエンジン」とは、感謝や貢献、信頼からくる動機。
- お世話になったあの人たちのために頑張ろう。
- 純粋に社会や誰かの役に立ちたい。
- 自分自身や社会や他人のことをポジティブにとらえ、他人を満たすことで自分自身も満たされるという思いの元で行動するので、互いに満たし合うプラスの連鎖が起きる。
「ホワイトエンジン」の3番目はその通りだが、この段階は、「自分が幸せだと感じる」3つのステップの3.のレベルだと思っている。
そこに来るまでには段階がある。
「ブラックエンジン」がすべて悪いというのではなく、それは持っていていいし、苦境の時など、それが力を発揮する場面もある。「ブラックエンジン」がある、それを持っているということを自覚することが大切なのだと思う。そんな感情や動機がある自分でいいと認めること。
話はそれるが、体には「善玉HDLコレステロール」「悪玉LDLコレステロール」があって、悪玉は当然よくないと言われる。それじゃあ、悪玉をなくして、善玉だけにすればいいじゃないか、という訳にも行かない。それは、悪玉にも体に必要な役割があるから、なくなっては困るからである。
ではどうすればよいかというと、悪玉の存在を認めてあげて、善玉を増やすということをすればよい。
「ブラックエンジン」の存在を認めて、「ホワイトエンジン」をより多く活用できるようにする。そのための案内人であり、伴走者でありたい。