【学びの時間】子どもが育つために⑤ 物事をやり抜く力

『世界一子どもを育てやすい国にしよう』

(出口治明・駒崎弘樹対談 ウェッジ)に書かれていたことです。

 

ヘックマン教授(シカゴ大学)は、就学前教育の重要性を説いています。

ヘックマンが提唱する「幼児教育の重要性」とは|根拠となる研究も | 受験のことならお受験ナビ (happy-clover-ojuken.jp)

 

IQは、幼児教育を受けた当初上回るが、

小学校低学年くらいで教育を受けていない子と揃うと言います。

これは「認知能力」が上がったのではなく、

「非認知能力」が上がったということを示しています。

  • 物事をやり抜く力
  • 興味をもって集中する力
  • 友だち同士仲良くする力
  • 人の気持ちがわかる力

などが付き、持続するということです。

とくに、物事をやり抜く力が育つことが大きいといいます。

 

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」

という格言があります。

これは、

「答えを教えるのではなく、答えの出し方を教える」

ということだと思いますが、

魚の釣り方を教えるだけでは、魚は得られない、

魚を得るためには、試行錯誤、創意工夫をする必要があると考えれば、

こういうことになるのではと思います。

答え(認知能力)を教えるのではなく、

答えに行き着く技術(認知能力)を教えるだけでなく、

自分自身で自分の答えを導く力(非認知能力)を育てることが大切なのです。

 

認知能力を先取りしても、

先取りできるのはせいぜい高校で学ぶレベルまででしょう。

大学受験に合格することが目的のテクニックだからです。

目いっぱい遊んで、非認知能力が身についたとしたら。

物事をやり抜く力が付き、

先取りした人がもつ知識レベル、技術レベル(認知能力)に、

短期間で追い付くことができるでしょう。

一方、先取りした人は先取りするものがなくなれば、どうなるのでしょう。

大学には入れるでしょうが、その先のことが心配です。

 

非認知能力については、以前にここでこんなことも書いていました。

柔軟性を意識して生きる - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

 

写真に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮った写真を適当に貼っています。