【感じる時間】「おぞましい」ということ

3学期が始まって2週間が過ぎました。

1月10日が始業式だったので、もう1月も下旬です。

 

子どもたちは、寒いのに半袖だったり、まさに風の子たちです。

そんな子たちの多くは、私の描いた絵で写し絵をします。

そのうちの片手で足りる数の子どもたちは、毎日のように、

「○○かいて』と言ってきます。

 

年末のリクエストも含めて描いて、

この2週間で絵の置き場に入れたのは15枚、17キャラクターでした。

金曜日にも2つリクエストが来て、この週末に描く予定です。

 

正直めんどくさいんです。

自分で絵を描こうとは思わないし、

絵を描くことはそんなに好きじゃないと感じています。

絵を描き始めたのは、これがきっかけでした。

ちょっと自慢話をするのもいいかも - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)

 

昨日も、昼休みに1年生の男の子が来て、

「かみかぜかいた?」

「かいたよ」

というと「しょっしゃ!」と言って教室に戻っていきました。

 

なので、できるだけ丁寧に描いて色塗りもしています。

以前は、「ポケモン」か「鬼滅の刃」かのどちらかでしたが、

最近は鬼滅はほぼなくなり、リクエストは多岐に及んでいます。

子どもたちは、いろんなマンガやアニメ、そしてゲームを観ているんです。

奇妙なのもあり、なかにはニンテンドースイッチを描いてという、

なにそれというのもあります。

 

しかし、そんな子どもたちが、1-2か月前から

「チェンソーマン」かいてと言ってくるようになりました。

名前を聞いたときに「おぞましい」と思いました。

それだけで中身が想像できるのです。

ホームページの最初を見ただけで、これはダメだと思いました。

「チェンソーマンはかかない」と伝えました。

それでも、他のキャラだったらいいかと思って、2つほど描いたのですが、

やっぱり「チェンソーマン」に出てくるものは描かないと断言して、

リクエストは拒絶しています。

 

しかし、まだ6歳7歳という子たちの間で、

チェンソーマンは話題になっていて、自分でかく子もいるのです。

 

チェンソーマンを見てみる気にならないので、

ネットでどんなものかを探ってみました。

こんな内容です。

 

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2018年週間ジャンプに連載開始。

2020年末に第1部完結。

チェンソーの悪魔を身に宿した少年デンジが

デビルハンターとなって悪魔を倒していくダークファンタジー。

契約によって「チェンソーの悪魔」となった少年が

仲間のデビルハンターたちとともに悪魔と戦う物語。

少年誌にしては過激な表現も多くみられる。

バトルシーンもたっぷりある。

第2部の連載やTVアニメ化も決定。

2020年このマンガがすごい!オトコ編1位。

2021年第66回小学館漫画少年向け部門で受賞。

悪魔とデビルハンターバトルの描写 ー 血、内臓、首、腕、足が飛び散る ー

いまだかつてない凄惨なもの。

その反面、平凡な日常生活もリアルに描かれている。

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これは明らかにおかしい!

日本はどうなっているんだろう?

 

鬼滅の刃もそうですが、世のなか戦いの正義が間なり通っています。

相手が悪ければ、戦って殺してもいい。

子どもたちに、そんなことを思ってほしくはありません。

しかし、実際には、こんな「チェンソーマン」なるものが、

賞まで撮ったり、アニメ化されたり、世のなかで称賛されているのです。

 

昔から戦いのマンガはたくさんありました。

鉄人28号、エイトマン、鉄腕アトム、ガンダム、戦艦大和、仮面ライダー、....

私はマンガを読んでこなかったのでよく知らないのですが。

しかし、最近のマンガやアニメは、明らかに度を越えている、

そう思います。

 

こんな世の中は「おぞましい」と言わざるを得ません。