【学びの時間】2023年を思う② 癸・卯・四緑木星の年

いま私たちは、大きく時代が変わる時代の真っただ中にいる。

それを意識して、自分のできることをするほかない。

『開運と展望2023』(村山幸徳 KADOKAWA)は、

そんなことを私たちに、語りかけていると感じています。

 

こういう時代なのです。

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社会運勢学では、2017年から3年間がシンギュラー・ポイント。

すなわち通常の定義には収まりきらない異質な転換期である。

その重要性から近年の『展望と開運』は、

2020年からは人類がこれまで経験してきた世界とは全く異なる世界が出現する

とたびたびお伝えしてきた。

数百年に一度のシンギュラー・ポイントを超えて、

宇宙に流れるエネルギーの質が大きく変わり、

その結果、時代も大きく変わろうとしている。

海流に例えれば潮目が変わったのだ。

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そんな中にある2023年は、

これからの数年間に起こることに対して覚悟が求められる年だと感じました。

2023年は、「癸・卯・四緑木星」の年です。

 

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天の気:癸(みずのと)は、十干では最後の字、季節で言えば晩秋の頃。

冬枯れのときで、陽の気は隠れ、陰の気が極まるために、

自然エネルギーは蓄積される。

「癸」には「はかる」という意味がある。

基準・法則・筋道が天地の法則として、人が踏み行うべき道として示される。

すなわち、筋道を立ててものごとを考えることが必要な年である。

2024年の「甲(きのえ)」から新たな10年がスタートする。

それに向けて過去10年間を総括し、次に活かさなければ、今後の飛躍は望めない。

筋道を外れれば、大きな危険を伴う。

癸の年は、一機が勃発するため、戦争が激化する。

陰謀と策略の年でもある。

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地の気:卯(う)

卯は兎ではなく、冒であり「おかす」という意味がある。

「頭に兜をつけて進撃する」ということ。

加えて春の陽気を受けて、新たな芽が大地を突き破って出てくるさまをいう。

史記によると、「茂」という意味があり、陽気の衝動が発動し、

草木の芽や葉が生い茂り、繫栄する姿を表す。

2023年は、いままで地中で蠢いていたものが、

地上に芽を出し、良い意味では繁茂し繁栄する。

一方、卯は茆(ぼう)であり、茅やススキ、イバラを表す。

これらのものが茂ってはびこってくると、

こんがらがってどうにもならなくなるので、

悪くすればあらゆることが紛糾し、身動きが取れなくなる。

長きにわたり放置されていた問題に取り組む年。

癸卯は、筋道を立てて新たな扉を開けば、繁栄する。

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人の気:四緑木星(しろくもくせい)

ものを遠くまで運ぶという意味があり、船舶・鉄道・航空機に関係する。

過去、航空機事故が多発したり、セウォル号沈没や、

ブラックマンデーなど社会の混乱も多く起こっている。

「整う」という意味があり、四緑木星の人には、

人間関係に波風が立たないように配慮、

そつなく物事をこなすことを身上とする傾向がある。

半面「闘争」に駆られる人もいて、敵を増やし続けると運勢は次第に衰退する。

癸・卯・四緑木星の2023年には世界経済を混乱から回復させ、

次の時代に向けて整えようとする努力をする勢力がある。

既存の体制を破壊し、自らに都合の良い秩序を力任せに構築する勢力もある。

両社が激突するところに来ている。

クーデターなどもありうる。

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厳しい年であると言わざるを得ません。

実際、いま世界で起こっていることから、

「一隅の輝きのネットワーク」でも触れた、

「構造的暴力」の振り子が振り切れるところまで来たのだろう

という感覚があります。

 

余談ですが、3日かかったこの小説を今日読み切りました。

そこに書かれていた言葉が、古いやり方が限界点に達したいまの状況に

かぶさってくる感じがしています。

この本から、3つの言葉を引用します。


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「東京はどんなところだった?」

 

「幻想だ」

 

「文明ってのに和人は追い立てられている。

その和人に、おれたち樺太のアイヌは追い立てられ、

北海道のアイヌはなお苦労している」


「文明ってなんだい」


「たぶんだが」
「馬鹿で弱い奴は死んじまうっていう、思い込みだろうな」

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「外国人や異民族を蔑む風習は、古今東西を問わずにありますが、

優劣のある人種というグループ間で生存競争が続いているというのは、

欧州で生まれた学説です」


「あなたも欧州の学者だろう。そう思ってるのかい」


「学者だから言うのですが、その学説は誤解されています。

私はその誤解を解くために学問をしているようなものです」


「どうして誤解と言える」


「劣っている人など見たことがないからです」

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「力に頼る限り、終わらない戦争が続く」

 

「弱気は食われる。戦争のみが生存の手段である。

そのような摂理こそが人を滅ぼすのです。

だから私は、人として摂理と戦います。

人の世界の摂理であれば、人が変えられる。

人知を超えた先の摂理なら、

文明が我らの手をそこまで伸ばしてくれるでしょう。

私は、人には終りも滅びもないと考えます。

だが、終わらさねばならぬことがある」

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なぜかぶってくるのかと言うと、

いま起こっていることは、本質から外れている、

筋道が通っていないと思うからです。

逆に言えば、

「新しい時代は、本質的であり、筋道が通っている時代だ」

ということだと思っています。