【学びの時間】還暦後の生き方を考える

 

『悩まない生き方』(矢作直樹著 三笠書房知的生きかた文庫)
で見つけた究極の言葉を、Facebookでシェアしました。
 
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未来はいかようにも作れるものであり、過去はいかようにも変えられるものです。
どの時点からでもスタートできます。
年齢やキャリアや性別などにとらわれることはありません。
 
大切なのは、今この瞬間です。
古神道で言うところの「中今(なかいま)」です。
 
ずっと変えることができなかった考え、価値観、思い、
そういうものは今この瞬間、自分が違う視点を持つことで変えられます。
固着していたイメージでさえも、「これまでの自分は捨てる」と決めれば、
その瞬間に新しいイメージを自在に作ることができます。
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「未来はいかようにも作れる。過去はいかようにも変えられる」
 
この言葉、私もそう思って生きています。
過去の出来事は変えることはできません。
しかし、今をどう生きるか、今どういうあり方ができるかによって、
過去の出来事の意味が変わってきます。
過去のあの事があったから今の私があると思えます。
還暦後の人生は自分の本当の人生だと思って生きていますが、
それができるのは、長年サラリーマンとして働いてきた過去があるからこそ、
その中でもたくさんの経験をさせていただいたからそこです。
そこに感謝が生まれます。
 
私は、数年前に、矢作先生にお会いしたことがあります。
最高の居場所の特別版に、矢作先生をお迎えして講演を聞き、
そのあと食事会をしました。
 
私がお会いして感じた矢作先生は、とても腰の低い温厚な方なのですが、
一言で言えば、「本物」ということでした。
 
この本には、さまざまな囚われない生き方が書かれています。
その生き方を、ご自身が、そのまま実践されている、
無意識というか、体にしみこんでいる感じなのです。
 
子どもの頃の交通事故、2度の登山での滑落で、3度死んだともいえる経験が、
矢作先生のあり方生き方、死生観につながっているのだと思います。
 
矢作先生の著書には、私自身のこれからの生き方のヒントがたくさんあります。
 
あと二つ引用します。
 
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人生の最大の目的は、さまざまなエピソードを経験すること。
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現生は、魂が成長する場だということなので、
考えすぎて何もしないのではなく、
まずはやってみる、動いてみることが大事です。
人生は一度しかないのですから。
 
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病気というのは「病気であると認識された」からなるわけです。
病気であると認識しなければ、その症状は加齢現象であり病気にはなりません。
何らかのストレスをためていると、何らかの病気になります。
ストレスこそ病の現況であり震源です。
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この考え方、まったくその通りだと思っています。

 

私の母は米寿の今、田舎のグループホームで元気に過ごしています。

主治医の健診で異常が見つかり、つい数日前に国立病院で検査を受けました。

付き添った妹によると4-5時間はかかったそうです。

胆嚢・肝臓のそばに炎症のようなものがありましたが、

がんではなく、それも治りかけているようなので、2週間様子見となっています。

MRも撮ったので、

肝臓や膵臓などに多くのポリープやおできのようなものが見つかったそうです。

冷たい言い方かもしれませんが、これは老化だと思っています。

88年も生きてきたので、体のあちこちに何かがあり、

いろんなものが機能しなくなってきます。

しかし、本人が、特に異常を感じることなく生活できていれば、

それでいいのではないかと思えるのです。

 

もし、がんがあったとしても同じです。

自覚症状がなければ、ある意味それでいいし、治療もできないでしょう。

無理やり治療して本人が苦しむことになれば、

何をやっていることか分からないことになります。

今回の炎症(化膿して海が出た)も検査したから見つかったのであって、

検査しなければ、そのまま何もなく治っていたかもしれません。

 

検査して、ポリープが見つかったりすると、それが心の負担になって、

悩んだりすると、体にとっていいことはありません。

ストレスこそ病の現況であり震源なのですから。

幸い母は、検査してことも忘れているので、

今日もまた、ストレスのないグループホームでの日常を生きるのでしょう。

 

私自身、この夏に65歳になります。

この年になるまで、大きな病気になることもなく生きてきました。

私は、健診・検診は受けないとかたくなに思っています。

調べると、何かしらおかしな数値が出てきます。

それは知らない方がいいのです。

なぜなら、今元気にストレスなしに過ごしているのですから。

 

がんについても、同じです。

がんの早期発見なんて、還暦を超えたら必要ありません。

早期と言っても、がんが発見できるまでになるのは、

20年くらいかかるとも言われています。

がんにかかっていても、症状がなければ、それでいいのです。

見つかったとき、手遅れの状態であっても、それが寿命なのです。

残りの時間を豊かに過ごすように、心を整えることが大事です。

 

体の中には毎日がん細胞は生まれています。

過剰なストレスのない生活、職と運動を大事にする、

そうすることで免疫が落ちないようにしていく、それだけです。

 

今日もまた、ありがとう。