- あなたにとって心から大事にしているいちばんのものは何か?
- あなたに喜びを与える小さなことは何か?
この問いに答えることは、そう簡単ではないように思っています。
20年、30年前の自分だったら、この問いにどう答えただろうか?
いまそのイメージが湧かないのです。
その当時は、多分まともに答えられなかったと思います。
仕事中心、仕事に捧げる人生だと、大事なものを見失ってしまうでしょう。
この本は、生きがいについて書かれています。
神谷美恵子さんの『生きがいについて』とは違って、
『IKIGAI』は、日本人の良さを海外の人に知ってもらうために、
英語で書かれたものだと思います。
生きがいを英語でなんというのかをネットの辞書で調べてみると、
- motivation in life
- a purpose in life
- a poupose for life
- reason for living
- something to live for
- something worth living for
- way of life
なるほどなと思います。
どれも間違いではないし、
どれもそれなりのイメージにはなっているようにも思えます。
でも何かが違うなという感じもします。
これらの言葉は、「人生の目的や意味」というような
人生に一貫してある軸のようなものと私には感じられます。
一方、私たちがよく使う「生きがい」とは、
その瞬間瞬間にあるものではないでしょうか。
そもそも、「生きがい」とはなにか?
日本語で説明するのは、そう簡単ではないですね。
私が思うには、「生きがい」とは、
「楽しいと感じる今を持ち続けること」ではないかと、私には思えます。
- maitaining every moment thet I feel pleasant
- ongoing joyful presence
- having continuous happy moments
- enbracing my own well-being at any moment
- perceiving any moment when I feel I'm living
- momentum for living
など考えてみましたが、単純なことばだけでは伝わらないでしょう。
だから、生きがいは「IKIGAI」なのでしょう。
IKIGAIについて、ダン・ベットナーという人がTEDで語っています。
TED日本語 - ダン・ベットナー: 100歳を超えて生きるには | デジタルキャスト (digitalcast.jp)
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生きがいは、時に「朝、目を覚ます理由」とこの映像の中で表現されています。
それは生きていくうえで、毎日のやる気を起こし、
新しい日が来ることが待ち遠しく感じられるような、
生への意欲を与えるものだということもできる。
沖縄の人たちのように長生きをする人たちは、小さな生きがいを持っています。
- 102歳の空手の達人はの生きがいは、毎日空手の技術を磨くこと
- 100歳の漁師の生きがいは、週に3回家族のために魚を獲りに行くこと
- 102歳の女性は、曾孫の小さな孫娘を抱くこと
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また、東北大学の研究者らによる大規模調査研究の結果が、
本の中で紹介されています。
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<生きがい>の項目に「はい」と答えた人の死亡率は、
「いいえ」と答えた人より統計優位に低かった。
- 心臓血管系の病気に罹るリスクが低かったのが理由。
- がんに罹るリスクにつては、有意差はなかった。
心臓血管系の病理の罹患率の低下は、
<生きがい>を持つ人々の身体的活動量が多いことを示唆している。
よく体を動かすことは、心臓血管系の病気を減らすという事実があるから。
この研究でも、<生きがい>を持つ人の方が、運動をよくしていることが示されている。
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運動をするというのは、エクササイズをするということではなく、
日常生活の中で動くこと、歩くことです。
ダン・ベットナーの映像の中でも、紹介されています。
つづく