【ライフワーク】夢について考える時間

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たまたま読んだ「諦め」について書かれたこの本は、

「夢」について考える時間をつくってくれた。

 

諦める対象は二つあるという。

  1. 「目的」を諦める:大きな方向転換、あるいは目標・計画が甘かったということ
  2. 目的に向かう「方法」を諦める:方法を変えない限り目標達成が困難と判断

 

考えてみても、私自身「諦めた」という経験を思い出すことができない。

これ以上の昇進はないなと思った時があるが、それは諦めではなかった。

実は、その時もっと大事なものを見つけつつあったから。

逆に言うと、そのころ「夢」「目的(ゴール)」そのものが、私にはなかった。

今はそれがある。

「夢」「目的」があり、その理由(Why)もある。

 

目的ができたからには、その目的を諦めるということは、考えにくい。

しかし、「方法」は、諦めないといけないときがある。

実はそれが、いま起きたというより、起きようとしている。

起きたとしても、そこから派生的に新たな展開が生まれてくるかもしれない。

そんな「一つの方法」の諦めはあったとしても、大きなご縁は揺るがない。

だから、そんな諦めは、前に向かって進むための軌道修正ともいえる。

 

著者はさらにいう。

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「諦めた」ということのほとんどが、「憧れる」ことを諦めたにすぎない。

つまり、「思う」ことを諦めただけ。

とことん考えて綿密に計画を立てたものを断念するなら、

「諦める」ということができる。

ただ「やりたいなあ」と憧れているだけの段階では、

「諦める」ことは出来ないと、僕は考えている。

諦めたと口にする人の大半は、諦めるほどのレベルには達していない。

もしかして、だからいつまでも、「諦められない」状況が続き、

未練がましくなっているのではないか、と分析している。

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私の「目的」は、まだ「夢」の段階である。

だが、とことん考えた。

3年間3回連続してドリームマップを作って具体化していった夢だから、

「目」で見る「的」はかなりクリアになっている。

しかし、綿密に立てた計画などない。

そのレベルには達していない。

ゴールに至る道筋も見えてはいない。

しかし、流れがあるのは感じている。

「描く」「信じる」「伝える」をやったことで、流れが生まれた。

ご縁ができた。

その先にもご縁があると信じている。

今回生まれたご縁は、目的に向かう流れではないと感じたので、

それはあきらめざるを得ない、そう感じただけである。

たぶん、これからも綿密に計画を立てるということはないだろう。

計画した通りになることはまずない。

大事なのは、DoingよりBeingだと思っている。

Beingを大事にして、ご縁の流れに乗っていくだけでいい、

と、いまは思っている。

 

著者は、こうも言っている。

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幸福感というのは、仲間と分かち合うものではない。

自分の中で生まれ、外に出ていかない。自分の中で完結している。

同じ楽しさを味わっているように見えても、それぞれに満足度は異なる。

だから、パートナーと一緒に、家族みんなで、仲間と一丸となって、

と考えているとしたら、そこを注意すべきである。

「えっ、分かち合えないなんで、寂しい」とおっしゃるかもしれない。

そのとおり、人間は寂しいものである。

その本質を忘れようとして、集団の幻想が生まれる。

みんなで分かち合おうと、ネットで広く伝えようなどと考えない方がよい。

そういうものは、本当の幸福感とはいえない。

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楽しさ、すなわちDoingとしての幸福感は分かち合えないかもしれない。

分かち合っていると思えるのは、そのときそのときの感情であり、

それは幻想か錯覚であるだろう。

一方、Beingとしての幸福感は、分かち合っていると思わなくても伝播する。

常に体から出ている波動だから。

 

著者は、夢について、こんなステキなことを書いている。

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「夢」という言葉は「人生の目的」に近い意味で使われる。

睡眠中に見る夢のことではない。

生きる目的は、自分の夢を叶えるためだといってもよい、

と僕は考えているし、これまでずっとそう考えてきた。

また、自分が思い描く夢に向かって、少しずつ近づいていく行為、

つまり、自分がやりたいことを実現する過程や状況を、

僕は「自由」と定義している。

自由とは、自分が思ったとおりに行動できる状態のことだ。

ということは、

「夢=人生の目的」が存在することが最も大事な第一条件であって、

それがあれば、そこへ向かってアプローチする行為が、

つまり「自由」となる。

また、それは同時に「幸せ」でもあるだろう。

たとえ、その道半ばにして人生の終焉が訪れたとしても、

その人は自由に生き、幸福だったことになる。

夢が実現するかどうかは、大きな問題ではない。

そこへ向かう過程に価値がある、ということだ。

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ドリームマップのファシリテーターは、

一人でも多くの人がこのプロセスを通っていくお手伝いをする人、

これがこの本からいただいた新たな想いである。