人類はこれまでいろんなものを発明してきました。
個人的な意見ですが、中でも、プラスチックの発明は、
人類史上最大で、かつ人類を魅了し続けている発明だと思います。
この世の中に、プラスチックと無縁な人は一人もいないでしょう。
私たちは、プラスチックに重度に依存しきった生活を送っているのです。
これらの本にはプラスチックとは、ということが書かれていますが、
書き出すのは大変なので、適当にググってみました。
https://tech-journey.jp/column/1006%EF%BD%90
こんなにも便利で大量に使用されているプラスチック、
そのなれの果てのごみの問題は、新型コロナレベルの問題ではなく、
人類の存続、生態系の存続、ひいては地球の存続にかかわる大問題なのです。
プラスチックは、自然の中では分解されません。
その寿命は、理論上、数百年、数千年ともいわれています。
分解はされないけれど、劣化はします。
それによって、マイクロプラスチックという、
非常に厄介な環境汚染が深刻化しています。
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2021/01/21/49932/
マイクロプラスチックは目に見えますが、
ナノプラスチックになると目に見えない微細な粒子です。
https://www.nanoparticle.jp/nanoparticles-infomation/microplastics/
この『プラスチックの現実と未来へのアイデア』というタイトルを見たとき、
解決のアイデアがあるのか!と、少なからぬ期待を持ちました。
しかし、その期待はみごとに裏切られました。
世の中で実施されている世界的な動き、リサイクル、代替品の研究開発、....
どれをとっても無力とは言いませんが、
焼け石に水的なものでしかないようです。
一番最後に、このように書かれていました。
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海洋プラスチックごみ対策をはじめ、
プラスチックを起因とするさまざまな問題は、
科学的技術のさらなる発展によって解決できるかもしれません。
でも、それには、大きなエネルギーと長い時間、
気の遠くなるような膨大な労力が必要です。
それなら、今のうちから、問題が発生しないように、
私たちのライフスタイルそのものを変えていく方が賢明ではないでしょうか。
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その通りですが、愕然とするほかありません。
個人にできること、学校・職場でできること、
地域でできることのリストがつけられていました。
全部は書きませんが、
- ポイ捨てしない。
- エコバッグを持って買い物に行く。
- 野菜のばら売りを買う。
- ペットボトルの飲み物は買わない。
- 会議などで、プラスチック容器のお弁当は出さない。
- ゴミを拾う活動に参加する。
といったことが羅列されていました。
私も、エコバッグを持って買い物に行き、レジ袋は買わない、マイ水筒を持って、
ペットボトルの飲料は買わない、程度はしていますが、
プラスチック包装のない品物を買わないというのは、まずできない相談です。
住んでいるところは、下町ではないので、
かつて一軒だけあった八百屋がなくなり、
肉や魚やといったと店は一軒もありません。
買い物はすべてスーパーでするしかないのですから。
『プラスチックと歩む』には、こう書かれていました。
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プラスチックになった石油の行きつく先について、
私たちにあるのは、二つの選択肢だけである。
一つは、炭素を閉じ込めた小さい残留性のある粒子となって、
私たちの健康や環境を汚染するというもの。
もう一つは、プラスチックを燃やすことで、
地球温暖化の原因となる温室効果ガスという形で炭素が放出され、
私たちの環境、そして最終的に私たちの健康を脅かすというものである。
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そして、こういう言葉もあります。
「人類は自ら開発したプラスチックを制御できなくなっている」
自然界にあるものは、すべて、例外なく寿命を持っています。
死後、壮大な循環サイクルに乗っかって、徹底的に分解され、
元素レベルになっていくのです。
しかし、人間は、プラスチックという
「死なない物質」を作ってしまったということになるのでしょう。
今回は、暗い感じで終わらざるを得ませんが、
人類は賢明であるということを信じています。
私は、まず、この状況を知るということから始めたいと思っています。
問題の深刻さだけでなく、
希望・勇気を与えてくれる市民活動などについても知る必要があります。
身近なところでは、「未来里山・府中」では、さまざまな取り組みがされ、
これからも、エコな活動は広がっていくでしょう。
私自身、このコロナ禍の相次ぐ緊急事態宣言の状況では、
ずっとおとなしくしていました。
放課後子ども教室で多くの子どもたちとかかわるという仕事柄、
人と会う活動は極力控えてきましたが、
宣言が解除された後は、できるだけ活動に参加していきたいと思っています。
結局は、微力ではあっても、
- 個人レベルで意識をしっかり持つということ
- 仲間を増やすということ
- そしてコミュニティで活動していくというこ
になりますね。
公助を待っても、空しくなるだけです。
自助・共助を、自らの意思で進めていくほかありませんね。