『子どもへのまなざし』は、本当にステキな本でした。
私の蔵書にもなっていますが、まだ読み返しはしていません。
その本を最初に読んだのは、学童クラブで働き始めてから1年たったころ、
今から2年以上前でした。
その本の内容についていくつかブログを書いています。
そのうちの一つがこれです。
〈Tip & Episode〉しつけの心得_しからないということ - Sol Cafe 『幸せの栖(すみか)』 (hatenablog.com)
その著者の佐々木正美さんのこの本を、今回借りて読んでみました。
本の前書きに、佐々木正美さんの「ことばの森」から、
ステキな言葉が紹介されていたので、まずそれをシェアします。
- 人とは孤立したら、人を受け入れることができない。良い友人や、よい同僚を持つことが大切だ。
- 子どもは、本質的に、親の言うことは聞かないが、親のすることはまねて育つ。
- 子どもが「いい子」になると可愛がるお母さんがいる。しかし、子どもは可愛がられると「いい子」にはるのである。
- 過保護に育てられて駄目になった子ともを、私は本当にみたことがない。(要注意は過干渉と放任)
- やさしい人は強い人、おこりっぽい人は弱い人、叱らない人は平和な人。
- 親が望む子になってもらうのではなく、子ども望む親になってあげること。
- 家庭が寛ぎの場でなければ、社会で力強く生きてゆくことは、容易ではないと思う。
- 誰か他者のために役立っている自分に気づく時が幸せ。自分のために何かをしていても、空しい。
- 夫婦の絆は、相手の苦手とするところを補い合うことで強まる。その結果、得意とするところがより発揮できるようになるから。
- 私はほんとうに妻を大切にしたいと思っている。自分を生きやすくしているのが妻だから。
私は、「子どもの問題」というのはなくて、子どもに起こっている問題は、
すべて「大人の問題」であり「社会の問題」であると思っています。
本質は、この言葉だろうなと思います。
- 子どもは、本質的に、親の言うことは聞かないが、親のすることはまねて育つ。
- 親が望む子になってもらうのではなく、子ども望む親になってあげること。
仕事柄、子どものほぼ者の方と接する機会もお送ります。
中には、首をかしげたくなる保護者の方もおられます。
そういう保護者の子どもには、「歪み」を感じさせる部分があります。
それは、その「親」の問題だと言い切れないものがあります。
「親」ではない「大人」が、単純に「親」を責められることではないでしょう。
それは、「親」を取り巻く「大人」を含む「社会」に「歪み」があるから......。
毎日、子どもたちと一緒にいるのが私のお仕事ですが、
一番大事なのは、自分の心が満たされていること、
そして自分を律して、言動不一致なことをしないことだと思っています。
これらの言葉から改めて思うのは、子どもの成長を見守るのは、
そこにいる大人全員、コミュニティであるということです。