【学びの時間】「心配する」とは?

心配の前に、「不安」を辞書で調べました。

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恐ろしいものに脅かされているという感情。

現実に恐れる対象がはっきりしている恐れとは異なり、

その原因は本人にも明瞭でない。

また,不快な刺激に基づいて獲得され、

回避反応の学習にあずかる2次的動因となる。

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『不安をなくす技術』などの著者である島津良智さんが、

不安について、このように言われています。

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心の中の得体のしれないものを、不気味で訳のわからないものと考えていると、

それは大きくなっていく。

「ざわざわ」とか「そわそわ」とか「もやもや」とか、

不安に名前をつけると、それらを客観的言見られるようになる。

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調べても出てこなかったのですが、島津さんはさらに、

「不安」を「心配」に変えるといいとも言われていたと思います。

「不安」は得体のしれないものだけど、

「心配」は、ある対象に対する感情ということです。

” ○○ちゃんに友だちができるのだろうかと心配になる ” 

と具体化すると、対応の仕方が見えてくるというものです。

 

では、「心配」は、どうすればなくなるのでしょうか?

 

『不登校になって本当に大切にするべき親子の習慣』菜花俊著からの引用です。

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心理学的には「心配は失敗を期待するのと同じ」です。

「○○ちゃんが△△すると心配だから....」

 =「○○ちゃんが△△するのを期待しているから....」

 

親が子どもを心配するほどに、子どもは

「親は、(私、僕が)失敗すると思っている」

と感じてしまうのです。

 

「心配」を「信頼」に変えましょう。

そのためには、子どもが自分で「やる!」と言ったことに対して、

四の五の言わず、「応援する」ことです。

 

人生経験が豊富な親からしたら、

子どもの失敗が目にあまることもあるかもしれません。

でも、自分の経験を語るくらいのアドバイスに留めて、見守るのです。

 

人は、失敗からしか学べません。

どうか子どもにチャンス(失敗する機会)を与えてください。

子どもが成長するには、失敗や後悔が欠かせないのです。

大きな失敗をしないコツは、小さな失敗をたくさんすることです。

そのためにも、少し子どもを放っておいて、

いろんなことにどんどんチャレンジさせましょう。

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これを書くに当たって、ネットで調べていたとき、

こんな言葉に出会いました。

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「心配」は「こころくばり」と読める。

「しんぱい」と「こころくばり」は違う。

「こころくばり」は、無意識レベルでの覚悟が決まっていないとできない。

覚悟がないと、「不安」とセットになった状態になる。

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無意識レベルの覚悟は、自分がやれることはやって、

あとは腹を決めてしっかり見守るということのようです。

これって、自分が満たされていないとできないことでしょう。

 

「不安」は、自分の中にある得体のしれないもの。

「心配」は、ほかの人に対する不安、対象の多くは子どもですね。

自分のコップを満たして、不安や心配の入る余地をなくすること、

「心配」をなくすることは、そういうことだと思います。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

 

それは、言葉では言い表せないし、人それぞれだと思います。

それこそ小さな失敗を繰り返していく中で、

あるいは、大きな挫折を乗り越えることで生まれてくるものでしょう。

 

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写真には、特に意味はありませんが、

リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、

散歩中に撮ったものを適当に貼っています。