【学びの時間】学校の危うさ

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この本に書かれているのは、『学び合い』の授業の大切さです。

『学び合い』の良さは、子どもたち全員が参加して、

自主的に学び、サポートできるということだと思います。

 

それはさておき、とても興味深いことが書かれていました。

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いま、高校・大学を卒業した生徒・学生の3分の1以上が、

非正規雇用(年収約170万円)になっていることを知っていますか?

(総務省 就業構造基本調査 平成29年版)

 

就職した高校生、大学生は3年以内に3割以上離職する勉錠を知っていますか?

(厚生労働省 「新規学卒者の離職状況」平成30年10月発表分)

 

こんなことが起こるのはなぜでしょうか?

一言で言えば、社会が求めている能力を学校教育が教えていないからです。

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もう一つ。

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〈東洋大学の根本祐二教の計算〉

今後の児童数・生徒数の推移と

国が示す小中学校の適正規模(小学校690人、中学校720人)

をもとにした30年後の2050年頃の小中学校数

  • 小学校は、現在の2万校弱が、約6,500校になる。
  • 中学校は、現在の1万校弱が、約3,000校になる。
  • 島根県、和歌山県、高知県、岩手県では、小学校は現在の1割程度に減少する。
  • 東京都、大阪府、愛知県でさえ半減する。
  • これは、統廃合の結果であり、この4県では、通学距離は3.3倍になる。
  • さらにそのへき地では5倍、それ以上になる。

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これまでの学校のあり方を根本的に問い直してみる必要がありそうです。

 

たぶん、ひとつのキーワードはネット、

ないしはデジタルコンテンツだと思われますが、

学校という場所に行くことの意味、

教師のあり方、地域の関わり、

そもそも何のために勉強するのか、

などなどが問われるようになると思います。

 

私が毎日行っている小学校には、特別支援学級があり、

勉強についていけない子たちのための個別指導の教室もあります。

いまの学校では、落ちこぼれさせないために、

多くの時間と人材を使っていると思いますが、

子どもの得意なこと、好きなことを伸ばしていく仕組みがない、

私はそう感じています。

 

その意味でも、私はいつも「ここいまタウン」を夢見続けるのです。