引き続き『不登校から脱け出すたった一つの方法』菜花俊著からの引用です。
<子どもが学校に行けないたった一つの理由>
それは、「恐れ」です。
学校に行くことによって受けるかもしれない苦痛を避ける(恐れる)ために、
学校に行かない(いけない)のです。
苦痛とは、
- 肉体的暴力
- 精神的暴力(言葉、無視、差別、仲間外れなども含む)
- 将来に対する不安
- 親の愛に対する不安(自分は愛されていないのではないかという不安)
<子どもの「3つの敵」>
- 他人(心を傷つけ、元気を奪うような言葉を言う人、行動する人)
- 親
- 自分(子ども自身)
それぞれのポイント
- 他人による恐れの原因の代表が、いじめ。無知な教師や心ない言葉や無関心、周囲の大人の心ない言葉や無関心
- 他人の何倍も大きな敵が親。子どもに大きな影響を与えるのは親の言葉であり、行動であり、生き方であるということ。
- 自分(子ども)が、「僕は必要とされているんだ!」「私は愛されているんだ!」と心の底から気づくことができたら、もう何も恐れることはない。
著者は言います。
「3つの敵」は、あなたにも同じようにいます。
「親」について
「親であるあなたが、明るく楽しく、元気に生きていれば、
お子さんも自然と明るく楽しく元気になるということです。
お子さんの行動にいちいち動揺するのをやめて、
あなた自身の人生、生き方に意識を集中してください。」
この本には、不登校から脱け出すたった一つの方法がこれだ!とは
ズバリ書かれていませんが、それはこのこと、すなわち、
親が明るく、楽しく元気であることだと思います。
その「親の役目」は、
- 子どもに親の幸せな姿を見せる
- 子どもを励ますこと
「励まし」とは、以下の「励まし10か条」
- 子どもがまだ気づいていない長所に気づかせてあげる
- 結果より努力をほめる
- スキンシップとやさしい言葉かけをする
- 「ありがとう」を言う(「助かる」「さすが」「信じている」などもよい)
- 親の失敗談を聴かせてあげる(失敗して学んだことを教える)
- 「おまえは世界一だ!」と言う(「愛してる」「好きだ」などもよい)
- どうしても叱る場合は、10回ほめてから1回だけ𠮟る
- 目の前にいる子どもと会話する(過去や未来の不満を話題にしない)
- どんな出来事もたいしたことはない、乗り越えられると教える
- 「お父さん、お母さんは幸せだよ!」と子どもの前で言う
つづく
写真には、特に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
散歩中に撮ったものを適当に貼っています。