『薬剤師は薬を飲まない』宇田川久美子著に書かれているのはこんなことです。
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血圧やコレステロール値、血糖値などについては、
多少基準値からはみ出していたとしても、
当人がこれといった不調を感じず、日常生活を快適に送っているのであれば、
それがその人にとっての正常値と考えてもいいのではないでしょうか。
たとえば、私が薬剤師になったばかりのころ、
収縮期血圧の基準値というのは、年齢プラス90とされていました。
40歳の人であれば、40プラス90で130、50歳の人であれば140、
60歳の人は150が基準値だったのです。
年齢が高くなれば、体の状態も変化し、
その変化に伴い血流を上げる必要が出てくるから、
年齢が上に行くほど、血圧は上がるものと考え、
血圧が上がっても問題なしとされていたのです。
しかし、メタボ診断が広く行われるようになり、
最高血圧は130以下という基準値が示されるようになって以降、
50歳の人も、60歳の人も、70歳の人も、80歳の人も、90歳の人も、
一律に130以上あると血圧が高いと言われるようになりました。
そして、「基準値」をオーバーしていると言われた人は、
それまで何の支障もなく、どこに不満を感じることなく
生活を送ってきたにもかかわらず、急に病人意識が芽生え、
「薬を飲んで数値を下げなければ」という強迫観念に駆られてしまうのです。
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メタボって何でしょう。
ストレスが溜まり、それによって生活習慣が乱れ、
不健康になっている状態に他ならないでしょう。
そんな人には、数値によって示す必要があるかもしれません。
しかし、ごく普通に生活を送っている人に、
出た数値でいちゃもんを付けるもの、健康診断なのです。
健康な人を、不安にし、ストレスを与えて、不健康にするのだとしたら、
何のための健康診断なのでしょう。
では、血圧を下げる薬を飲んだら、健康になるのでしょうか?
薬を飲めば血圧は下がります。
しかし、時間が経てば、また上がってくるので、また薬を飲みます。
その繰り返しを、一生続けるのでしょうか?
血圧が130を超えたら○○茶という宣伝や、
暴飲暴食をして薬を飲んで、またそれをするような宣伝もありますが、
現代人は、ビジネスや競争、マスメディアに振り回され過ぎていませんか?
この著者の宇田川さんは、はじめ薬剤師の仕事に誇りを感じていました。
しかし、
「長いお付き合いになるので、しっかりこのお薬を飲んでいきましょう」
という患者さんへの言葉に違和感を感じ、白衣を脱いだのです。
薬と一生お付き合いをするっておかしいですよね。
薬は、何も治さない、一時的に症状を和らげるだけなんです。
そんな薬は、体にとってどんなものなのでしょうか?
のどの痛みには...、咳には,,,,、鼻水には,,,,、という宣伝がありますが、
薬は、患部にピンポイントに効くわけではないのです。
患部に一番効く処方にはなっているのでしょうが、
飲んだり、経費を通して吸収されて体内に入った薬は、
血管を通して体中に運ばれ、体中になんらかの作用をするのです。
薬は、何からできているのでしょうか?
写真は、特に意味はありませんが、
リンクしてシェアしたときに、写真があった方が見栄えがいいので、
散歩中に撮った写真を適当に貼っています。