<本当にいい会社があった> ② 石坂産業での学び(2)

東京に近いとはいえ、住民から目の仇にされた一地方の産廃業者、

いわゆるNIMBY (not in may back-yard)

そして、経営の危機に陥った産廃業者が、いまSDGsの最先端を走っている。

ほぼすべての項目に関係しているが、その中で

12番の「つくる責任、つかう責任」についての説明を受けた。

石坂産業では、そこに「すてる責任」を加えて、

捨てられたものの究極のリサイクルビジネスに取り組んでいる。

 

そんな石坂産業のオリエンテーションと工場見学の中で、

いくつもの驚きの情報を知った。

 

日本人一人当たりのゴミの量は?

  • 一日に一人が出すゴミの量は、約1Kg。
  • ところが、産業廃棄物まで含めると桁が変わり12Kg /人・日となる。

食料品の残飯の量は?

  • 年間食品廃棄することによる損失は、11.1兆円。
  • 一方、農業水産業の総生産額は、12.4兆円。
  • ほぼ同じだよ。

関東で出る産業廃棄物の最終処理場はどこ?

  • 石坂産業のような産廃業者は、中間処理業者。
  • そこで処理しきれないものを、最終的に埋め立てするのが最終処理場。
  • 石坂産業のリサイクル率は98%、2%しか埋め立てに回らない。(『互換経営』2016年発行の中には、95%と書かれていた)
  • 一般家庭ごみの処理は、市町村の自治体が最終処理する。
  • 一方、産業廃棄物の最終処理はどこでされているのかというと、なんと本州の両端、青森県、秋田県、山形県、山口県、広島県。
  • なぜ? 輸送費がかかっても処理が安いのだろうか?
  • 山口県出身者としては、聞き捨てならないことである。

水道の蛇口の素材は何?

  • 素材が全部品、そのままリサイクル処理できる。
  • しかし、見た目が同じでも、なんと6種類の金属でできている。
  • 作るほうとしては、何らかの理由はあるのだろうけど、困るよね。

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