今週、じゅんちゃんの大人の遠足で、本当に「いい会社」を訪問します。
これまで、じゅんちゃんのおかげで、
いくつもの本当に「いい会社」を目の当たりにすることができました。
直近で、そのことに触れたのが、このブログです。
https://solcafe.hatenablog.com/entry/2020/05/07/215501
今回の訪問を前に、2冊の本を読んでみました。
この石坂産業、石坂典子社長に初めて出会ったのは、
数年前に読んだこの本です。
『絶体絶命でも世界一愛される会社に変える! - 2代目女性社長の号泣戦記』
タイトルは好きじゃないけど、一言「すごいな」と思いました。
その会社に、今週行くことができます。
『農と食をデザインする』は、
地方のがんばっている農家をブランディングするデザイン会社が、
多くの事例を紹介している本です。
この本の最後、トリを飾るのが産廃業者の「石坂産業」なのです。
産廃業者という仕事は、
農業の本来のあり方と同じ「地産地消」のビジネスであり、
廃棄物を扱う会社として、
地域社会や自然環境に貢献したい気持ちから生まれたのが
オーガニック農園「石坂オーガニックファーム」です。
これは当日、自分の目で見て、おいしいランチをいただいて、
肌で感じたいと思っています。
『五感経営』は、最初に読んだ本の2年後の2016年に書かれたものです。
そこには、石坂典子社長の想いがあふれています。
それからもう4年が過ぎています。
今回、その想いがどうなっているのか、とても楽しみです。
なので、事前に石坂産業についてネットで調べないようにしています。
21世紀の初めに、社会に必要不可欠な産業でありながら、
世間からの誹謗中傷で、会社の存続の危機にありました。
それから20年足らずが経過、会社は大きく変貌しています。
石坂典子社長と強い意志と行動力と創業者のお父さんの協力によって、
本当にいい会社が、そこに存在しています。
私が企業勤めをしていたとき、疑いもなく、企業の目的は「利潤追求」でした。
いつもでてくるのは、「売上か、利益か?」
「そりゃ両方でしょ!」「発展のためには売り上げ拡大でしょ!」
「ばかな、利益に決まってる!」などなどでした。
会社は、何のために存在するのでしょう?
はたらく目的は何でしょう?
どんな会社にするのか?
それは「儲かる会社」だけではなく、
「信頼できる会社」「応援したくなる会社」のはず。
だから、石坂産業が目指すのは
- 儲かっている産廃会社
- 里山保全に取り組む産廃会社
- 6次産業に取り組む産廃会社
- 環境教育に取り組む産廃会社
なのです。
あえて、いや必然的に儲からない取り組みをするのです。
4年前の石坂典子社長には3つのミッションがありました。
- 環境教育の事業化
- 産廃処理事業の拡大:一定のペースでの事業拡大、海外を視野に
- 事業継承:長期的な会社の発展
でした。
この中で特筆したいのは「環境教育の事業化」です。
- 小中学生も含めて年間1万人以上が工場見学をしている
- 一般向けに環境教育とセットした体験型ツアーもある
- 海外の教育機関を提携し、新しい環境プログラム開発に着手 - 英国ウェールズのCAT(Centre for Alternative Techinology)とインドネシア・バリ島でカナダの起業家が立ち上げた「グリーン・スクール」
- 振動をエネルギーに変えるオープンラボ構想
住民から目の仇にされていた小さな産廃会社が、いま、
本当の会社の存在意義・目的を示してくれている、
はたらく目的とは何かを示してくれている、
そう思えます。
今回はここまでです。
17日に訪問予定なので、実際に見て、感じたことを、
改めて書きたいと思っています。