前回の「知ったかぶりの時代」とこの内容は、
『あなたと子供が出会う本』長谷川由夫著
を読んで出てきたことです。
この本には、子育て相談の実例がいくつも書かれています。
そこから読み取れるものは、子育ては親だけでは難しいということです。
新型コロナの緊急事態宣言による自粛で、
さまざまな問題も出てきているようです。
それなのに、親だけでがんばってしまっているようにしか思えません。
この本にそのままの引用ではないですが、このように書かれています。
「子供」の表記は、勝手に「子ども」に代えました、
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子どもの幼いとき、小学校時代に完全主義、過保護、
口やかましさをともなった先回りの包囲網の輪でしめつける。
特徴は溺愛・干渉・不安。
そうすることで、世間体のよい盆栽のような子どもができあがる。
しかし、思春期にとんでもないしっぺ返しがくる。
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これは、親の不安、思い込み、本やネットからの偏った学び、
などからくるものだと思いますが、
やはり、
- 家庭がコミュニティから切り離されていること
- 社会におおらかさがなくなっていること
に根っこの問題があるのではないかと思っています。
私は、子どもは、親以外、職業としての教師や保育士とは違う
いろんなタイプの大人に接する機会が必要だと思っているので、
今のお仕事を続けていますし、
「ここいまタウン」というコミュニティに思いを馳せています。
子育ては、子どもの将来を大きく左右します。
以下同著からの引用です。
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子育てはきびしい。
親の真似をするからだ、
それも2回する。
一回目は子どものとき。
子どもは親の言うとおりにはならないが、親のするとおりになる。
九歳以下くらいの子どもにとって、
親は神のごとき存在であり、尊敬しきっている。
真似をする。
モデリングであり、思想・行動の「刷り込み」であろう。
ところで、親の真似はもう一回する。
それは大人になってからである。
- 叱られて育った親は、子どもを叱る。
- 責められて育った親は、子どもを責める。
- なぐられて育った親は、子どもをなぐる。
- 泣き虫に育った親は、子どもを泣き虫にする。
- 褒められて育った親は、子どもをほめる。
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親は真似される存在です。
しかし、堂々と真似されて大丈夫と言える親はいるでしょうか?
家族で閉ざされていると、苦しいでしょう。
苦しくても、頼るすべを多くは知りません。
子育てのことをよく知らなくても、
知ったかぶりしてやらざるを得ないのが実情でしょう。
情緒より、学業の方が優先されたりもします。
いい子、できる子が、必要以上に求められたりもします。
こどものいきいき、のびのびが失われることは、
とても悲しいことです。
親も子も、いろんな大人や子どもに接する機会を得ることで、
いろんなことを学び、気づいていくことが、とても大事です。
誰もが長所短所を持っている、そして誰もが多くを知らない。
であれば、助け合い補い合うほかないわけです。
孤立・分断ではなく、つながり・支え合いが必要です。
だからこそ、
- 子どもたちののびのびとした成長をみんなで支え合うコミュニティ
- 人々が、貢献し合うことで、衣食住が賄えるコミュニティ
そんな「ここいまタウン」が必要です。
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