この本が蔵書にあったので、読んでみた。
一度読んだときのことは、ほとんど覚えていない。
この本は、心理学、特にTA(交流分析)を少し学びたいときに、
分かりやすくまとめられていると思うけれど、
お勧めの本というわけでもない。
私も、心理学に興味を持ち、学んでおけばよかったと思ったこともある。
いや、その気持ちはいまでもある。
そして、「しあわせカウンセラー講座」を受講したり、
なんだかんだ、100時間以上は学んできた。
そんな場で聞き、学んだ言葉が、この本では復習できる。
「人生脚本」「禁止令」「ドライバー」「人生ゲーム」
「バルコニー思考法」「フォーカシング」「ストローク」
「アンカリング」「エンプティチェア」...
しかし、その時間はけっして居心地の良いものではなかった。
ピンとこない、自分の中から湧いてくるものがほとんどない、
いろんなメソッドの効果が体感できないでした。
例えば、エンプティチェア。
何を問いかけてよいのかわからない、
椅子を替えても、何も出てこない、
だから、形だけとりつくろっていた。
どんなワークをやっても、ほぼそんな感じだった。
私には、劣等感もあり、悩みもあった。
しかし、どうも抑圧された何かはなさそうなのである。
ドライバーは、「急げ」がいちばん高いけど、
他のものはたいしたことはない。
13の禁止令(最後に記載)も、
まったくと言っていいほど身に覚えがない。
これは、裏を返せば、
恵まれた幼少期を過ごしたということなのだと思う。
通り一般のしつけはされたし、
家には、きびしい昔気質のおじいちゃんもいたけど、
愛情を受け、のびのびと育てられたのだと思う。
母やおばあちゃんには、若干過保護に育てられた。
そのせいか(?)、順風満帆に人生が進んでいき、
自己中で思い上がった人間になってしまったようだ。
いろんなことが自分でできたので
「感謝する」ということを忘れてしまっていたのだろう。
それも、おかげさまで、いまはあまりなくなった。
これは、ひとえに、
幼少期の家族、そして大人になってからの家族のおかげ。
本当に感謝します。
ありがとうございます。
世の中には、私のように恵まれた人ばかりではないのも事実。
私の人生経験を逆にいえば、
幼少期に受ける親の影響は計り知れないということ。
いまは、子どもたちに接しているので、
親の持つ意味の重要さを体感している。
それゆえ、Sol Cafe_「幸せの栖」の夢の大切さを改めて感じる。
そして、初孫も生まれ、その子だけではなく、
田舎の母も含めて家族に、
どんな恩返しができるだろうかを思うとき、
何か特別なことではなく、
健やかに、自分自身がイキイキとやっていけばいいのかな、
そう思っている。
「しあわせカウンセラー」など、心理学的な学びは、
私にとってとても必要だったことだと、改めて思う。
それがあるから、人や生き方に関する本もたくさん読み、
カウンセリングの勉強も少しできた。
いまは、子どもたちとのかかわりが中心で、
何人もの子どもたちと接しながら、
一人ひとりを見守ることの大切さが感じられ、
それなりにやれているのも、
これまでトライしたことのおかげだと思っている。
感謝します! ありがとう!
<13の禁止令>
- 何もするな 実行するな
- おまえであるな
- 子どもであるな
- 成長するな 親から自立してはいけない
- 感じるな 感情を表に出してはいけない
- 考えるな
- 近寄るな
- 成功するな
- 自分のことで欲しがるな
- 健康であってはいけない
- 重要な人になってはいけない
- 所属してはいけない 仲間入りをしてはいけない
- 存在するな