<Tip & Episode> 価値感とつきあう⑤ セルフイメージを外す

『人生の秘密』(山崎啓支著)からの引用

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価値感とイメージは密接な関係にあります。

価値感というのは、

  • 「こうしなければいけない(こうしてはいけない)」
  • 「ああしなければいけない(ああしてはいけない)」
  • 「~とはこういうこと」
  • 「~とはこうあるべきもの」
などというもの。
 
一方のイメージには、たとえば次のようなものがあります。
  • 一流大学を卒業した人だとわかると、「頭がよさそう」と思ってしまう。
  • キツイ顔をした人を見ると「怖そうな人」と思う。
  • ブランドものをたくさん身につけた人を見ると「お金持ち」と思ってしまう。
  • 堅い雰囲気のスーツに身を包んでいれば、きっちりと仕事をするビジネスマンだと思い、一方、ジーンズにTシャツ、革ジャンという恰好なら、アーティスト化ミュージシャンという印象を持ってしまう(かりに同一人物であっても)。
要するに、イメージは「~はこういうも」のという定義づけで、
価値感の一つともいえるのです。
そしてこのイメージは、価値感が土台になって生まれてきている場合が多いのです。
 
--------(以下要約)---------------
 
価値感そのものが悪いわけではない。
価値感そのものは「無色透明」で、よいも悪いもない。
問題なのは、「価値観 = 自分」と思い込むこと。
 
後天的に身につけた「価値観」(社会的地位や会社での役職など)が
自分だと思い込むことを、「自己同一化」という。
すなわち、「セルフイメージ = 私」の思い込みが強ければ、
あるいは、そこに執着していれば、それは苦しみを生む原因になる。
 
「高いセルフイメージ = 私」と思い込んでいると、
いまの自分と比較して、その落差に苦しむことになる。
自分に張り付けたイメージ = セルフイメージが、
自分だと思っているかぎりは、そこから抜け出すことは出来ず、
それに伴う苦しみはずっと続く。
 
私たちの心の重荷となり、私たちを苦しめる本体は「自己同一化」といえる。
したがって、自己同一化を緩和していくことが、
より楽な人生を生きるための方法である。
 
幸せに生きるための変化とは、
「本来の自分( = ピュリティとしての自分)」
に立ち返ることでしかありえない。
 
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私は、「育自のための小さな魔法」のファシリテーターでもあります。
Part1のキーポイントは、セルフイメージを外すということ。
セルフイメージは、自分の生い立ちで作られる記憶から作られています。
親からどう育てられたか、兄弟や友だち、先生からどういわれたか、
社会でどんな体験をしてきたかを通じて作られているのです。
そのセルフイメージは、自分とイコールではなく、
頭の中で作っているイメージです。
 
セルフイメージで自分を肯定的に見ている人は、他の人の良いところに目がいき、
自分を否定的に見ている人は、ほかの人に対してあら捜しをしたり、
否定的な部分から見てしまう傾向があります。
自分の見方が、そのまま相手を見る「メガネ」「フィルター」になっているのです。
だから、そのメガネをかけ替えることが、幸せ感を得るための第一歩。
そのためには、どんな眼鏡をかけているかに気づくことが大事。
 
セルフイメージのミニ解説のあと、ライフライン(人生曲線)を書いて、
安心安全な場で語るワークに進にでいきます。
そのとき、聴く人は、全身で聞きます。
  • 両目・両耳を相手に向けて聴く
  • 口を閉じて聴く
  • 相槌を打ちながら聴く
 
最後は、素直にいいなと思ったことを伝える「ほめほめシャワー」の時間。
  • 素晴らしいところ、魅力的なところを伝える
  • 自分を下げて相手をほめることはしない
  • アドバイスもしない
  • 聞き手は、体を拓いて砂をに受け止める
 
このPart1で、「ピュリティ」を感じるきっかけができ、
自分の好きを語るPart2,自分の未来を語るPart3をやれば、
自己肯定感がすごく上がってイキイキした自分になれるはずです。

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