【引用】出典:『続子どもへのまなざし』佐々木正美
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しつけを考える場合、
「これはやっちゃいけないんだよ」
「こういうときはこうしなければいけないんだよ」
などと、いわば社会のルールや文化を、
子どもに教え伝えるところまでが、しつけだと思います。
そして、子どもが納得してできるようになるまで、
待っていてあげるのがいいしつけで、
そのことが本当に教えたことになるんですね。
ところが親が待てないで、
今すぐに強制的にでもやらせるということは、
子どもの自尊心を傷つけながら、
しつけをするということになってしまいます。
ですから、そういうやり方では、
強制的なしつけによって子どもをしたがわせることができても、
いずれ、どこかで反撃にあいますよ。
(中略)
ですから、私たちがしつけをするときに大切なことは、
まず、こうしたほうがいいということと、
やってはいけないことを、子どもにしっかり伝えて、
できるようになるまで待ってあげる
という姿勢を持つことだと思います。
けれども伝えたあとはどうでもいいということではなく、
場合によっては、
今禁止しなければならないことは禁止するという気持ちも、
しっかり持つ必要がありますね。
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今、学童保育も10連休中です。
明日は子どもの日です。
そんなゴールデンウィークに、本を読みながら、
連休明けからの子どもたちとの関わりについて考えています。
学童保育で大切なことは、子どもたちの意思を尊重し、
のびのびとやりたいことをやらせるということ。
その一方で、
- しつけというものをどう考え、実際にどうやるか?
- 言うことを聞かないときにどうするか?
- どう叱るか?
がむずかしいところです。
今の新一年生は、けっこう聞き分けがいいので、
そんなに苦労はしていませんが、
今の2年生、そして昨年の3年生は、
言うことを聞かないときが多くありました。
聞かないときに、無理やりやらせないようにしていました。
そうしようとすればどうしても、
顔が厳しくなり、声も荒げないといけないので、
それも嫌だったわけです。
繰り返し言っていれば、そのうちわかるようになるだろう、
そう思っていたわけです。
これは今も同じです。
感銘を受けた『子どもへのまなざし』の続編を
このGWに読んでいます。
そこに書かれていたこの言葉に勇気づけられるとともに、
連休明けからも、よりよく子どもたちに接していければと思っています。